ニコニコ動画でアップロードされているゲーム史を語る「ゲーム機大戦」シリーズがあまりに面白いので、自分用にまとめてみました。
ゲーム機戦争(第一次ゲーム機大戦)
第2次 ゲーム機大戦
第3次 ゲーム機大戦
第4次 ゲーム機大戦
第5次 ゲーム機大戦
第6次 ゲーム機大戦
第7次 ゲーム機大戦
ニコニコ動画でアップロードされているゲーム史を語る「ゲーム機大戦」シリーズがあまりに面白いので、自分用にまとめてみました。
顔文字、ASCIIアートがスクリーンリーダーなどの読み上げで大変なことになることはお察しのとおりかと思いますが、これらをアクセシブルにするための代替テキストの提供方法がW3Cの以下のドキュメントにまとめられています。
と、いいつつも、実はこれから紹介する方法はブラウザ、スクリーンリーダーなどの支援機器が充分にサポートしていないようです。現時点では、アクセシビリティを確保するためには、ASCIIアート、顔文字を使わないほうがよいようです。
というわけですので、以下はあくまで参考情報として紹介します。
ASCIIアートや顔文字のすぐ隣にそれを説明するテキストを配置します。
=8-0(恐怖)
上の事例では、
「=8-0」部分がそのまま読まれてしまいますので、この部分がユーザーの混乱を招く恐れもありそうですが、必要最低限の措置としては有効かもしれません。
省略語を表すabbr要素のtitle属性を使用します。
<abbr title="恐怖">=8-0</abbr>
title属性の読み上げに対応している機器やアプリケーションが十分でないようです。また、abbr要素は略語をマークアップするための要素なので、abbr要素の本来の使い方から外れてしまっている問題もあります。
顔文字を画像化してしまい、img要素のalt属性を使用する事例です。
<img src="fright.gif" alt="恐怖"/>
画像化してしまっては、あえてテキストで絵的に表現する意味が失われてしまいますが、alt属性をサポートするブラウザやアプリケーションは多いため、有効な方法です。
さし絵:蝶のASCIIアート
<a href="#skipbutterfly">ASCIIアートをスキップ</a>
LLLLLLLLLLL
__LLLLLLLLLLLLLL
LLLLLLLLLLLLLLLLL
_LLLLLLLLLLLLLLLLLL
LLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
_LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
L _LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
LL LLLLLL~~~LLLLLLLLLLLLLL
_L _LLLLL LLLLLLLLLLLLL
L~ LLL~ LLLLLLLLLLLLL
LL _LLL _LL LLLLLLLL
LL LL~ ~~ ~LLLLLL
L _LLL_LLLL___ _LLLLLL
LL LLLLLLLLLLLLLL LLLLLLLL
L LLLLLLLLLLLLLLL LLLLLL
LL LLLLLLLLLLLLLLLL LLLLL~
LLLLLLLL_______ L _LLLLLLLLLLLLLLLL LLLLLLLL
~~~~~~~LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL~ LLLLLL
______________LLL LLLLLLLLLLLLLL ______LLLLLLLLL_
LLLLLLLLLLLLLLLLLLLL LLLLLLLL~~LLLLLLL~~~~~~ ~LLLLLL
___LLLLLLLLLL __LLLLLLLLLLLLL LLLLLLLLLLLLL____ _LLLLLL_
LLLLLLLLLLL~~ LLLLLLLLLLLLLLL LLLLLLLLLLLLLLLLLL ~~~LLLLL
__LLLLLLLLLLL _LLLLLLLLLLLLLLLLL_ LLLLLLLLLLLLLLLLLL_ LLLLL
LLLLLLLLLLL~ LLLLLLLLLLLLLLLLLLL ~L ~~LLLLLLLLLLLLL LLLLLL
_LLLLLLLLLLLL LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL_ LL LLLLLLLLL LLLLLLLLL
LLLLLLLLLLLLL LLLLLLLLLLLLL~LLLLLL~L LL ~~~~~ ~LLLLLL
LLLLLLLLLLLLLLL__L LLLLLLLLLLLL_LLLLLLL LL_ LL_ _ LLLLLL
LLLLLLLLLLLLLLLLL~ ~LLLLLLLL~~LLLLLLLL ~L ~LLLL ~L LLLLLL~
LLLLLLLLLLLLLLLL _LLLLLLLLLL LL LLLLLLL___ LLLLLLLLLL
LLLLLLLLLLLLLLLL LL~LLLLLLLL~ LL LLLLLLLLLLLL LLLLLLL~
LLLLLLLLLLLLLLLL_ __L _L LLLLLLLL LLL_ LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
LLLLLLLLLLLLLLLLLLLL L~ LLLLLLLL LLLLLLL~LLLLLLLLLLLLLLLL~
LLLLLLLLLLLLLLLLLLLL___L_ LL LLLLLLL LLLL LLLLLLLLLLLLLL
~~LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL LLLLL~ LLLLL ~~~~~~~~~
LLLLLLLLLLLLLLLLLL_ _ LLL _LLLLL
~~~~~~LLLLLLLLLL~ LLLLLL
LLLLL _LLLLLL
LLLLL L L LLLLLLL
LLLLL__LL _L__LLLLLLLL
LLLLLLLLLL LLLLLLLLLLLL
LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
~LLLLLLLLLLLLLLLLL~~
LLLLLLLLLLLLL
~~~~~~~~~
<a name="skipbutterfly></a>
こういうやる夫系はどうするんだろう・・・・。
____ / \ / _ノ ヽ、_ \ / o゚((●)) ((●))゚o \ ほんとはVIPでやりたいんだお… | (__人__) | \ ` ⌒´ / ____ / \ / _ノ ヽ、_ \ / o゚⌒ ⌒゚o \ でもVIPPERはクオリティ高いスレしか相手してくれないお・・・ | (__人__) | \ ` ⌒´ / ____ /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ だからニュー速でやるお! | |r┬-| | \ `ー'´ /
ASCIIアートを画像化してしまい、img要素のalt属性を使用する事例です。
<img src="yaruo.gif" alt="だからニュー速でやるお!と言っているやる夫"/>
画像化してしまっては、あえてテキストで絵的に表現する意味が失われてしまいますが、alt属性をサポートするブラウザやアプリケーションは多いため、有効な方法です。
WAI-ARIAのrole属性を解釈できるユーザーエージェントであれば、ASCIIアートを画像に相当するものであると、解釈させることもできるようです。
詳細は、@momdo_ さんの以下のブログをご参照ください。
先のエントリですべての非テキストコンテンツに対して非テキストコンテンツと同じ目的及び情報を持つ代替テキストを提供することは、W3CのウェブアクセシビリテイのガイドラインWCAG2.0(JIS X8341-3:2010)において最低限の要件(達成等級A ⇒参考 適合レベル)となっているという話をしました。
1.1.1 非テキストコンテンツ (JIS X8341-3:2010では 7.1.1.1)
ユーザに提示されるすべての非テキストコンテンツには、同等の目的を果たす代替テキストがある。ただし、以下に挙げる場合は除く (レベル A)
from WCAG2.0 ガイドライン 1.1.1
しかし、この要件には例外がいくつか認められており、同じ1.1.1(JIS X8341-3:2010では 7.1.1.1)でその例外が列記されています((1)〜(6)は私の補記)。
- コントロール、入力: 非テキストコンテンツが、コントロールまたはユーザの入力を受け入れるものである場合、代替テキストは、その目的を説明する識別名を提供している。(コントロールおよびユーザの入力を受け入れるコンテンツに関するその他の要件は、ガイドライン 4.1を参照のこと。)–(1)
- 時間の経過に伴って変化するメディア: 非テキストコンテンツが、時間の経過に伴って変化するメディアであるとき、代替テキストは、少なくとも、その非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。(メディアに関するその他の要件は、ガイドライン 1.2を参照のこと。)–(2)
- 試験: 非テキストコンテンツが、テキストで提示されると無効になる試験あるいは演習のとき、代替テキストは、少なくともその非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。–(3)
- 感覚的: 非テキストコンテンツが、特定の感覚的体験を創り出すことを主に意図しているとき、代替テキストは、少なくともその非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。–(4)
- CAPTCHA: 非テキストコンテンツが、コンピュータではなく人間がコンテンツにアクセスしていることを確認する目的で用いられているとき、代替テキストは、その非テキストコンテンツの目的を特定し、説明している。なおかつ、他の感覚による知覚に対応して出力するCAPTCHAの代替形式を提供することで、様々な障害に対応している。–(5)
- 装飾、整形、非表示: 非テキストコンテンツが、装飾だけを目的にしている、あるいは見た目の整形のためだけに用いられている、またはユーザに提供されるものではないとき、支援技術が無視できるように実装されている。–(6)
from WCAG2.0 ガイドライン 1.1.1
今回はこの例外、つまり、非テキストコンテンツと同等の目的を果たす代替テキストを提供しなくてよい事例について紹介します。
なお、以下、1.1.1 に記載されている順番に紹介していきますが、最初の(1)が抽象的でややわかりづらいかもしれませんので、最初は(1)を飛ばして、(2)以降から読み始めてもよいかもしれません。
コントロール、入力: 非テキストコンテンツが、コントロールまたはユーザの入力を受け入れるものである場合、代替テキストは、その目的を説明する識別名を提供している。(コントロールおよびユーザの入力を受け入れるコンテンツに関するその他の要件は、ガイドライン 4.1を参照のこと。)
ユーザーのコントロールや入力を受け付ける非テキストコンテンツを指しており、フォームのラジオボタンやテキストフィールドなどがそれに該当するようです。イメージマップや複雑なアニメーションなどもこれに該当するようです。
コントロール、入力を受け付けるインタラクティブな非テキストコンテンツの場合、代替テキストではなく、識別名を提供することが求められています。
識別名とは「ソフトウェアがこれを用いて、ウェブコンテンツのコンポーネントを利用者に識別させることができるテキスト」という説明がWCAG 2.0解説書でされているのですが、よくわかりませんね・・・。
識別名の抽象的な文言による定義を読むより、以下のドキュメントを読んだ方がわかりやすいと思います。これが識別名であると表と事例で具体的に示しています。
識別名の実装方法は以下で解説されています。
コントロールや入力を受け付ける非テキストコンテンツについては、その他の要件が「4.1.2 プログラムで解釈可能な識別名・役割及び設定可能な値」にありますので、こちらもあわせて参照してください。
時間の経過に伴って変化するメディア: 非テキストコンテンツが、時間の経過に伴って変化するメディアであるとき、代替テキストは、少なくとも、その非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。(メディアに関するその他の要件は、ガイドライン 1.2を参照のこと。)
時間の経過に伴って変化するメディアとは、動画や音声などを指しています。
同等の目的を果たす代替テキストの提供が容易ではないため、その非テキストコンテンツがそのページ内にある目的をユーザーが理解できるようなテキストを代替テキストとして提供することが求めれます。
なお、「時間の経過に伴って変化するメディア」の代替コンテンツの提供については、ガイドライン 1.2(JIS X8341-3:2010 7.1.2)に詳しく記述されていますので、こちらも参照するべきです。
試験: 非テキストコンテンツが、テキストで提示されると無効になる試験あるいは演習のとき、代替テキストは、少なくともその非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している
ヒアリングテストなど試験のために用いられ、同等の目的を果たす代替テキストを提供すると非テキストコンテンツ本来の目的を果たせない非テキストコンテンツです。
もちろん試験の回答になるようなものは避けつつ、その非テキストコンテンツがそのページ内にある目的をユーザーが理解できるようなテキストを代替テキストとして提供し、ユーザーが非テキストコンテンツをどうしたいか判断できるようにすることが求めれます。
感覚的: 非テキストコンテンツが、特定の感覚的体験を創り出すことを主に意図しているとき、代替テキストは、少なくともその非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。
交響曲や芸術作品などのテキストで非テキストコンテンツを完全に表現することができない非テキストコンテンツです。
その非テキストコンテンツのラベルと補足説明を代替テキストとして提供し、ユーザーがその非テキストコンテンツがそのページ内にある目的を理解し、どうしたいか判断できるようにすることが求めれます。
CAPTCHA: 非テキストコンテンツが、コンピュータではなく人間がコンテンツにアクセスしていることを確認する目的で用いられているとき、代替テキストは、その非テキストコンテンツの目的を特定し、説明している。なおかつ、他の感覚による知覚に対応して出力するCAPTCHAの代替形式を提供することで、様々な障害に対応している。
CAPTCHA(Wikpedia)とは、認証時に以下のような手書き風の画像テキストを用いて、機械ではなく人間が入力していることを確認する方式です。
画像と同等の目的を果たす代替テキストを提供するとCAPTCHAを用いる意味がありませんので、その非テキストコンテンツがそのページ内にある目的をユーザーが理解できるようなテキストを代替テキストとして提供し、また、音声読み上げなどの他の出力形式による代替コンテンツを提供することが求められます。
装飾、整形、非表示: 非テキストコンテンツが、装飾だけを目的にしている、あるいは見た目の整形のためだけに用いられている、またはユーザに提供されるものではないとき、支援技術が無視できるように実装されている。
透過画像のように見栄えを調整するためだけに用いられる非テキストコンテンツを指しています。ユーザーに何ら情報を与える意図を持たないコンテンツであり、代替テキストを提供すると逆にユーザーに混乱を与えてしまいますので、スクリーンリーダーなどの支援技術が無視できるように実装されることが求められます。
支援技術が無視できるように実装ということですが、具体的には以下のようにalt属性を空(alt=””)にし、title属性を付与しないことが推奨されるようです。HTMLの仕様でalt属性は必須となっており、また、alt属性を省略すると画像ファイル名を読み上げるアプリケーションもあるので、alt属性そのものは省略してはなりません。
<img src="image.jpg" alt="">
なお、ブラウザやスクリーンリーダーによって、挙動が異なるため、上の方法で提供してもファイル名を読み上げるものもあったりするようです。この提供方法が現時点ですべてのユーザーに対して優しいとは限らないことは知っておくべきです。
上のどれかに該当する事例かもしれませんが、そうではないかもしれないので、おまけとして。これも代替テキストを提供しなくてもよい事例といえば事例です。
しばしば以下のようにテキストだけではなく、画像へもリンクを貼ることで、リンクの存在を目立たせる手法が用いられます。
例:Yahoo! Japanへの画像を用いたリンク
画像を用いた手法そのものは問題ではないのですが、リンクのはり方が以下のようになっているサイトをしばしば見かけます。
<a href="http://www.yahoo.co.jp/"><img src="logo.gif" alt="Yahoo! Japan" /></a> <a href="http://www.yahoo.co.jp/">Yahoo! Japan</a>
代替テキストの「Yahoo! Japan」とリンクテキストの「Yahoo! Japan」が重複していますので、「Yahoo! Japan」が二度読み上げられてしまいます。
リンクテキストと代替テキストが同一の場合は、リンクテキストに代替テキストが果たす役割を委ねることができます。alt属性を空にし、一つのa属性で全体をラップして1つの大きなリンクにすることで、スクリーンリーダーのユーザーが利用する場合もリンクのテキストを一度読み上げるだけですむようになります。
<a href="http://www.yahoo.co.jp/"><img src="logo.gif" alt="" /> Yahoo! Japan </a>
a要素でp要素をラップすることに違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、HTML5からa要素はp要素やdiv要素のようなブロック要素に対しても用いることができるようになりました。
HTML5というと、対応していないブラウザが・・・、つまり、IE7とIE8への対応が問題となりそうですが、ブロック要素に対するリンクはIE7とIE8でも対応しているようであまり気にしなくてもよさそうです。