JDC/JEPA共催『普通の書籍が読めない人に読書機会を提供する: EPUB電子書籍のアクセシビリティ』講演会

11月26日に開催されたJDC/JEPA共催『普通の書籍が読めない人に読書機会を提供する: EPUB電子書籍のアクセシビリティ』講演会の記録が公開されています。以下のページからもたどれますが、講演動画も公開されています。

講演の動画であとから観られるだけでもありがたいですが、文字としてスライドを追いながら講演記録を追えるのは、大変ありがたいです。記録を作成する側は文字起こしやスライドの挿入など大変だと思いますが、広がってほしい方法です。

講演会の内容は上で確認できるので余り触れませんが、EPUBアクセシビリティJIS規格の話に加え、出版社の立場から相賀昌宏さんの登壇があり、ディスレクシア当事者お二人からの2つの報告あり、おそらく馴染みの無い方にはわかりづいらであろうWCAGとEPUB Accessibilityの関係について、木達一仁さんによるご報告など、「2時間半という限られた時間によくぞここまで詰め込んだな」と思わせるいう内容でした。関係者の皆様、お疲れさまでした。

ところで、EPUBの話から離れて、「おぉ」と関心を引いたのが、河村 宏(国際DAISYコンソーシアム理事)さんご講演のDAISYができるまでの振り返りのところでした。

DAISY開発の経緯は、過去のご講演などでも話されていたかもしれませんが、河村さんの話は具体的で、文献ではなかなか探れない部分も多かったので興味深かったです(トロントからナイアガラまで片道3時間のドライブがDAISYの方向性を決めたという話とか)。当時の河村さんのご年齢と自分の年齢を考えながら、その凄さを改めて感じたり。

参考

図書館関係のMastodon インスタンス

私は日本語で雑談もしたい人だったので、今回は選択肢に入りませんでしたが、mastdonのインスタンス(サーバー)で図書館関係も海外だといくつかあるようだったので、まとめました。

英語が基本で、おそらくそのトピックに関する投稿が求められるのでしょうか。どちらかというと、そのコミュニティのslackに参加するイメージかもしれません。

Code4lib(招待制)

glammr.us(MLAK関係/承認制)

usk.schoollibraries.net(学校図書館関係か?/登録可?)

digipres.club(電子情報関係/承認制 )

余談ながら、Internet Archiveのインスタンスもありました。IA関係者以外は登録不可っぽいですが、アカウントに@mastodon.archive.orgと付くのは、ライブラリアンとしては「かっこええなぁぁぁ」と単純に思ってしまいました。。
mastodon.archive.org – Internet Archive

あと、図書館から離れますが、研究者関係はかなりたくさんあるようです。

nathanlesage/academics-on-mastodon: A list of various lists consisting of academics on Mastodon

ググってもリンク集らしきものがごろごろ。

Mastodonのアカウント作ったよ

タイトルのとおりなのですが、Mastodonのアカウント(@kzakza@vivaldi.net)つくりました。

どのインスタンス(サーバー)でアカウントを作ってもできることは概ねできるのですが、いくつかのインスタンスを覗いてたりして最終的にVivaldi が立ち上げたインスタンスが自分にとって居心地が良さそうだと思ったので、Vivaldiのインスタンスにしました。

使ってみて感じたことは、時系列にタイムラインが流れるのが懐かしくて新鮮です。昔のTwitterはこれだったのですが、同じ時間に重要な情報もそうでない情報も雑多に流れていくところが面白くて、Twitter始めたんだよなと久しぶりに思い出しました。気楽に投稿できる。

TwitterはTwitterで引き続き使うつもりですが(そもそも2009年から使い始めて、13年も使うことになるとは思いもしませんでしたが・・・)、頻度は減るかもしれません。というか、実は Mastodon 始める前から減っているのですが、なんか以前と比べて書きづらい言論空間になってしまいましたね。

フォロしている方のTLやそのリツィートされたものが自分のTLに流れるのはわかる。プロモーションのツィートが流れるのも運営側の事情としてわかる。

しかし、フォローしている人がいいねををしただけのツィートが自分に流れたり(RTの意味ないし、いいねした本人も他に流れていると自覚ないのでは・・)、さらには誰もいいねしてないツィートもまで自分のTLに流れているのはちょっとという感じはしています。その理由はよくわかりませんが、トレンドに上がる関係のものが多い印象。トレンドにあがるものも、「??」と思えるものがあり、あまり見たくないツィートであることも結構あるので、堪らない。

Twitter社に批判的なジャーナリストのアカウントを凍結したり(解除されたようですが)、Mastodon他のSNSへのリンクツイートをポリシーで禁止したり(これも今はどうなった?)、恣意的な運用(と混乱)が目立ってきています。「大きすぎるプラットフォーマは、「そうそう危ういことはするまい」となんとなく信じていた自分の甘さも気づいたり。中央集権的なプラットフォーマに依存する危うさを感じました。

以前、電子書籍関係で書いたこともありますが、大きな1つのものが世界を覆うよりは、統制されることのない個々の活動が結果として1つの世界を構成するほうが、いろいろな意味でサステナブルだと改めて思いました。

ところで、2021年も少なかったのですが、2022年はプログの書く頻度が劇的に落ちて、我ながらびっくり。このエントリで5つですか・・・。別のところでは、最近、ほぼ毎日書いていますが。