マルチメディアDAISY(DAISY 3)から EPUB 3 with Media Overlaysを生成する

 DAISY Pipeline2 ver. 2.1.5についているモジュールを見てみると、「mediaoverlay-utils-1.0.0-20130420.014217-13.jar」というモジュールがついています。これでMedia OverlaysありのEPUB 3も変換できるのではないかと思われたので試してみました。

 音声ファイルとsmilファイルも梱包されたDASIY AI(DAISY4)が見つかりませんでしたので、DAISY 3版マルチメディアDAISYから EPUB 3への変換を試みてみました。

 DAISY Pipeline2の使い方の詳細は以下をご覧ください。

 たとえば、DAISY Pipeline2のサンプルとしてついているDAISY 3を変換してみます。

スクリーンショット 2013-06-19 23.55.15

 Pipeline2でDAISY 3をEPUB 3に変換するには、Mac OSの場合、以下のようなコマンドを打ちます。変換元のDAISY 3を指定する場合は、OPFファイルを指定します。この場合は、「speechgen.opf」です。

cli/dp2 daisy3-to-epub3 --i-source samples/daisy3/dontworrybehappy/speechgen.opf --x-output-dir  samples/output3

 上のコマンドを分解すると以下のようになります。

  • cli/dp2: アプリケーションの指定。Windowsなら cli/dp2.exe
  • daisy3-to-epub3: DAISY3からepub3を生成を命令するコマンド
  • -i-source:入力ファイルを指定するオプション。今回は”samples/daisy3/dontworrybehappy/speechgen.opf ”と指定。
  • –x-output-dir:変換して出力するEPUB3の置き場所を指定するオプション。今回は”samples/output3”ディレクトリ下に出力するように指定。

生成したEPUB 3は以下のとおりです。きちんとEPUB 3 with Media Overlaysが生成されています。

生成ファイル:result.epub [575KB]
スクリーンショット 2013-06-20 1.39.14

 上で生成されたresul.epubをMedia Overlaysに対応しているReadiumで読み上げてみました。


 
 少し分かりづらいですが、読み上げている箇所の文字の表示と音声が同期されています(読み上げている箇所のフォントの色が黒、読み上げていない箇所の文字がグレーとかなり分かりづらいですね・・)。

 おまけでもう1つ。

 DAISY Consortiumが以下で公開しているDAISY 3のサンプル”Are You Ready?“でも試してみました。

生成ファイルは以下です。

生成ファイル:result2.epub [13.6MB]

 変換したEPUB 3版”Are You Ready?”をReadiumで読み上げたの以下の動画です。この書籍のプリント版のページ数がきちんとEPUBに移行されていることもわかります。

 DAISY由来のepub3:typeでコンテンツにセマンティクスも与えられ、 Media Overlaysもある。DAISY Pipeline2のDAISY-AI(DAISY4)対応がまだ発展途上であるため、現時点では、マルチメディアDAISY(DAISY 3)から生成されたEPUB 3が(マルチメディア)DAISY的EPUBに近いかもしれません。

DAISYから作ったEPUBがDAISIYの要素を多く持つのは当然といえば当然なのですが、EPUBでどこまでDAISYに近づけるかという到達点を示すものとして(は、言い過ぎか)。

関連エントリ

EPUB 3とDAISY 4の関係
DAISYからEPUB 3に変換する
DAISY再生ソフト・機器のEPUB対応

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