シナノケンシが総務省の補助を受けてDAISY/EPUBの製作ソフトウェアと再生ソフトウェアを開発中とのこと

 視覚障害者向けのDAISY録音図書再生機プレクストークなどを開発・生産しているシナノケンシが総務省の補助を受けてDAISY/EPUBの製作ソフトウェアと再生ソフトウェアを開発しているようです。

開発中のソフトウェアの概要

 それぞれ以下のようです。

マルチメディア DAISY/EPUB の製作ソフトウェア

  • OCR機能を搭載して、印刷物からのテキスト取得を簡便化するともに、そのテキストと肉声音声との同期を、音声認識を用いることで自動化し、製作を容易にする。
  • 出力形式は最新のDAISY規格であるEPUB3に適合させる。

 これは、印刷物にOCR処理をかけて抽出したテキストと音声認識によって音声データから抽出したテキストをマッチングさせることで、マルチメディアDAISYやEPUB3 with Media Overlaysを自動作成するということでしょうか。音声DAISYをマルチメディアDAISY化するためにも使えるかもしれませんね。
 

マルチメディア DAISY/EPUB の再生ソフトウェア

  • DAISY2.02 とEPUB3の再生に対応するAndroid タブレットにマルチメディア DAISY 再生ソフトウェア。

 
 このブログで何度か紹介していますが、現時点ではDAISYユーザーが満足するような機能を備えているEPUB 3再生ソフトウェアはほとんどありません(あってもVoice Dream Readerぐらいでしょうか)。

 DAISYユーザーがEPUB 3の恩恵を受けるためにはDAISY再生ソフトウェアのような、読み上げの細かな制御ができる機能などが必要ですが、シナノケンシが開発しているという再生ソフトウェアはDAISY2.02とEPUB 3の再生に対応しているということ。DAISY再生ソフトウェアとして求められる機能は備えていそうですし、それがEPUB3でも利用できるのではないかと。さらに日本語のTTSエンジンが搭載されていれば、理想的なビューワーになることが期待できそうです。

平成25年度末の商品化を目指すとのこと

 「平成25年度は、今年度の実証実験で寄せられた要望事項を反映して、機能改善 を図るとともに、配信部分を開発し、作って(製作)、配って(配信)、利用 (再生)を実現して、実証実験を重ねて有効性を確認し、平成 25 年度末の商品 化を目指す」とのこと。楽しみです。

※201403/02追記 014年3月2日のみんなのデジタル教科書教育研究会発表資料

2014年3月2日に行われたみんなのデジタル教科書教育研究会 Open Meeting 09 Saitamaにおいて、シナノケンシの方が上のアプリケーションを紹介しています。

参考 総務省のデジタル・ディバイド解消に向けた技術等研究開発

 なお、総務省の補助は「デジタル・ディバイド解消に向けた技術等研究開発(情報通信利用促進支援事業費補助金)」によるもので、高齢者・障害者の利便の増進に資する通信・放送サービスの研究開発を行う民間企業等に対して、その研究開発資金の一部を補助する事業です。

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