厚生労働省は、児童福祉法に基づいて、5年おきに児童養護施設に入所している児童など、社会的に養護されている児童の実態調査を実施しています。最新の調査は平成25年2月1日現在のものです。
上の調査結果を見ていただければよく、また、この調査を一部分だけを取り出して紹介するのも若干はばかられるのですが、社会的に養護されている児童で「障害等あり」の割合も「表6 心身の状況別児童数」としてまとめられています。障害のある児童が多いとは伺っていたのですが、正直に申し上げて、思った以上に多い、というのが、この表を見た最初の感想でした。この調査では、養護されることになった理由や虐待の有無などと養護される経緯や養護前の状況もまとめられていますが、これらと関連して考えてしまいます。
6 児童の心身の状況(里親委託児、養護施設児、情緒障害児、自立施設児、乳児院児、母子施設児、ファミリーホーム児、援助ホーム児)
児童の心身の状況については、里親委託児、養護施設児、情緒障害児、自立施設児、乳児院児及び母子施設児において「障害等あり」の割合が、それぞれ 20.6%(前回 18.0%)、28.5%(前回 23.4%)、72.9%(前回 70.7%)、46.7%(前回 35.4%)、28.2%(前回 32.3%)、17.6%(前回 16.3%)となっており、乳児院児を除き前回調査より増えている。また、ファミリーホーム児及び援助ホーム児の「障害等あり」の割合は、それぞれ 37.9%、37.0%となっている。
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上の表6というよりも、この調査報告全体を読んで児童の読書環境はどうなっているのだろうかという関心から、児童擁護施設等に対して図書館が実施しているサービス等を探してみたところ、大阪府立中央図書館がおはなし会や読み聞かせを行っている例が見つかった。他の例はまだ見つかっていませんが、どのような例があるでしょうか。