文部科学省で障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会が設置され、平成25年6月より6回にわたり検討を行い、障害のある児童生徒の教材の現状と課題、その推進方策についてまとめた報告書が8月に公開されています。
マルチメディアDAISY(もしくはMedia OverlaysなEPUB)教材の充実について言及されているほか、円滑かつ効率的に教材提供を行うための仕組みを構築が必要であることが述べられています。
また、「米国では、視覚障害や肢体不自由、学習障害等のため文字が読めない、読みにくい等の「印刷物障害(Print Disabilities)」のある児童生徒のためのアクセシブルな教材等の標準規格が整備されており、それらの教材等を教育現場の実情に沿った簡便な方法で提供できる体制が構築されており、我が国においても、参考とすべきと考える。」とあり、米国のNIMAS(National Instructional Materials Accessibility Standard)についても言及されています。NIMASのような標準規格は日本においても必要です。今後に期待したいところです。
参考資料として特別支援教育に関係する法規、事業に関する文書や関連文書がまとめられています。
過去の検討会では、地方や米国の障害児教育教材事情、特別支援教育に係る支援技術をまとめたものが配布資料として配布されており、読みごたえがありそうです。