世界最大とされるアクセシビリティに関する会議CSUN 、2014年は3月17日から22日に開催

 CSUNという略称で知られる世界最大とされるアクセシビリティに関する会議「技術と障害者に関する国際会議」(Annual International Technology and Persons with Disabilities Conference)が2014年みは3月17日から22日に開催されます。近年はカリフォルニア州サンディエゴで開催されています。

 ちなみにCSUNは主催しているカリフォルニア州立大学ノースリッジ校障害者センター(The Center on Disabilities at California State University, Northridge)のCSUN(California State University, Northridge)からそう呼ばれているようです。
 スピーカーの登録は2013年12月2日から、参加登録は2014年1月16日から受付開始です。参加料が結構な額するようですが、すごく面白そうね。いつか行ってみたい。
  日本からは毎年、ミツエーリンクスの人が参加されているようで、参加報告を報告会やブログの形で発表されています。

過去のCSUN

文部科学省・障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会報告

 文部科学省で障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会が設置され、平成25年6月より6回にわたり検討を行い、障害のある児童生徒の教材の現状と課題、その推進方策についてまとめた報告書が8月に公開されています。

 マルチメディアDAISY(もしくはMedia OverlaysなEPUB)教材の充実について言及されているほか、円滑かつ効率的に教材提供を行うための仕組みを構築が必要であることが述べられています。
 また、「米国では、視覚障害や肢体不自由、学習障害等のため文字が読めない、読みにくい等の「印刷物障害(Print Disabilities)」のある児童生徒のためのアクセシブルな教材等の標準規格が整備されており、それらの教材等を教育現場の実情に沿った簡便な方法で提供できる体制が構築されており、我が国においても、参考とすべきと考える。」とあり、米国のNIMAS(National Instructional Materials Accessibility Standard)についても言及されています。NIMASのような標準規格は日本においても必要です。今後に期待したいところです。
 参考資料として特別支援教育に関係する法規、事業に関する文書や関連文書がまとめられています。
 過去の検討会では、地方や米国の障害児教育教材事情、特別支援教育に係る支援技術をまとめたものが配布資料として配布されており、読みごたえがありそうです。

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DAISY再生機であるシナノケンシのPLEXTALK Pocketのファームウェアがver.6.00にアップデートし、EPUB2に対応しました。現時点ではver.6.00へのファームウェアのアップデートは残念ながら英語版のみのようです。日本語版のアップデートはいつでしょうか。


PLEXTALK Pocket(PTP1)

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