PDF関係の国際規格(ISO規格)

 国際規格化されたPDF関連の規格が多すぎるので少し整理してみました。

PDFの全機能を盛り込んだ国際規格

PDF 1.7をベースにPDFの全機能を盛り込んだ国際規格が2008年にISO 32000-1:2008として承認されました。現在、後継のPDF 2.0がISO/DIS 32000-2として検討されています。
 なお、PDF1.7の国際規格化以降はPDFはAdobeの手を離れて、ISOが管理する規格になり、仕様の策定は情報やイメージ管理の非営利の標準化団体AIIM (Association for Information and Image Management) が進めているようです。

 
 規格書は約25,000円強とお求めやすいとは言い難い価格ではありますが、幸いISO 32000-1はAdobeが以下のサイトで無料で公開してくれています。ありがたい。

参考

 

PDFのサブセット版国際規格

 PDFの仕様を目的に応じて部分的に切り出して国際規格化したものを挙げてみました。まだ、国際規格化されていないので、ここでは挙げていませんが、PDF/H(ヘルスケア)も国際規格化にむけて検討が進められているようです。

PDF/A(長期保存用)

長期保存用に利用されることを目的とした規格で。フォントの埋め込みや暗号化の禁止や外部依存性の排除など長期的なコンテンツへのアクセスの担保に適したものになっています。

  • PDF/A-1(ISO 19005-1:2005)
    • PDF1.4がベース。
    • PDF/A-1a(ISO 19005-1完全準拠)。
    • PDF/a-1b(ISO 19005-1一部準拠)。
  • PDF/A-2 (ISO 19005-2:2011)
    • PDF 1.7(ISO 32000-1)がベース。
    • PDF/A-2a(ISO 19005-2完全準拠)。
    • PDF/a-2b(ISO 19005-2一部準拠)。
    • PDF/a-2u(ISO 19005-2一部準拠。bに加えてテキスト内のユニコード値を取得できること)。
  • PDF/A-3(ISO 19005-3:2012)
    • PDF 1.7(ISO 32000-1)がベース。
    • PDF/A-2を任意のファイル形式の埋め込みに対応させたもの。
    • PDF/A-3a(ISO 19005-3完全準拠)。
    • PDF/a-3b(ISO 19005-3一部準拠)。
    • PDF/a-3u(ISO 19005-3一部準拠。bに加えてテキスト内のユニコード値を取得できること)。
参考

  

PDF/X(印刷用)

  商用ベースの印刷に利用されることを目的とした規格シリーズ。さすがに沢山ありますねぇ・・・。

参考

 

PDF/E(エンジニアリング用)

 技術文書の交換に使用されることを目的とした規格のようです。

参考

 

PDF/VT(バリアブルデータ・トランザクション印刷用)

  可変するデータに応じた印刷(差し替え印刷みたいなもの?)に使用されることを目的とした規格のようです。

参考

 

PDF/UA(ユニバーサルアクセシビリティ)

 PDF/UAについては、また後日別のエントリで紹介しようと考えていますので、ここでは簡単に述べるにとどめますが、アクセシブルなPDFを作成するための一連のガイドラインを提供することを目的としているようです。

参考

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