Amazonの電子書籍の貸し出しサービスについて少し・・

 まずは私の妄想から・・・。

  1. 借りた電子書籍をダウンロードできてローカルで読める。
  2. 借りた書籍には下線やコメントやその他もろもろなことができる。
  3. 返却。
  4. また借りる。
  5. 前回借りた時に引いた下線やコメントなどが表示される。そういった情報はクラウドで保存されているので。
  6. 自分が引いた下線やコメントやその他諸々は非公開にして自分だけが見られるようにすることはもちろんのこと、特定のグループに公開範囲を限定してグループ内で共有することも、全利用者に公開して共有することができる。ここでいう公開は他の人が読書中にその本文に自分の引いた下線やコメントなどが表示されること。
  7. グループはプラットフォーム内にいくつも作ることができ、利用者は複数のグループに参加することができる。読んだ本の下線、コメントなどの公開範囲も利用者は各グループごとに柔軟に設定することができる。

 つまり、読書をキーとしたSNS的なサービスなのですが、こんなサービスどうでしょうか。ゼミで共有したり、勉強会で輪読したり。こんなSNSなサービスを図書館が提供したら面白いと思っていました。以前、他のブログで少し触れました。
電子書籍をテーマにこんなソーシャルなWebサービスはつくれないか。 | e-chuban blog
 しかし、Amazonが1から5までやったちゃいましたねぇ・・・。6以降も時間の問題か・・。
hon.jp DayWatch – 米Amazon、電子書籍の貸し出しサービス「Kindle Owners’ Lending Library」を開始。月1冊、無期限で
 一定の会員料を払えば、コンテンツが使い放題的なサービスは結構ありますので、こういうサービスを展開すること自体は全く不思議ではない。もともとAmazonが提供するKindle Storeは電子書籍を販売するというよりもサービスを提供するという側面が強いなぁと思っていましたが、それがいよいよ強くなってきた感じがします。
 
 読者が引いた下線やコメント、そして、今回触れなかった他の書籍に対する参照情報(具体的にいうとリンクです。ハイパーリンク。他の書籍の本文に対するハイパーリンク)などはクラウドに依存せざるをえないものなのかという問い対する答えは私の中ではまだ出ていません。もし依存せざるを得ないなら、ソーシャルリーディングも学術情報に必須の参照も巨大なプラットフォームありきになってしまうのではないかという気もしますが、そうなるとプラットフォームごとにコンテンツが分断されて悲惨なことにならないようにきちんと関連する仕様や標準をつくっておく必要があるのではないかと思います。
 巨大なプラットフォームに依存しない方法で実現できる仕組みはないのか!という問いを投げかけたところで今日はおしまいにします。データの保存と共有を巨大などこか一箇所に依存しない形できないものか、そういうWeb標準な仕組みは検討されていないものかと。以下はやや関連がありそうで面白そうですが、どうなんでしょうね。
Unhosted: separating web apps from data storage
http://unhosted.org/