British LirbaryのウェブアーカイビングプロジェクトUK Web ArchiveがMementoに対応したそうです。
Mementoの紹介を簡単にしたいところですが、Mementoがやっていること(やろうとしていること)が結構壮大らしく、正直、私も理解が及んでいませんのでMementoの概要や全体像を簡単に紹介ができません・・・。
というわけで、今回はUK Web ArchiveがMementoに対応したことで可能になったことを紹介します。
目次
1.準備(プラグインのインストール)
まずは、Mementoが公開しているFirefoxのプラグインをインストールします。
そして、プラグインを有効化すると以下のようなツールバーが表示されるはずです。
※上のプラグインをインストールして有効化しただけは、プラグインのツールバーが表示されないかもしれません。その場合は、Firefoxのメニューバーから「表示」>「ツールバー」で「MementoFox Toolbar」にチェックをいれてください。
※プラグインのツールバーは表示されるものの、時計アイコンのみが表示され、「1996−」のようなスライダーが表示されない場合は、時計アイコンをクリックしてください。
2.使ってみる
例えば、Yahoo!Japanのトップページ(http://www.yahoo.co.jp/)を表示しましょう。
Yahoo!Japan
http://www.yahoo.co.jp/
ツールバーのスライダーを左右に動かして、2005年10月31日にあわせてみます。
すると、2005年10月31日時点のYahoo!Japan(http://www.yahoo.co.jp/)が表示されます。
表示されるウェブページのURLに”wayback.archive.org”という文字列は入っているように、この2005年10月31日時点のYahoo!JapanはInternet Archiveが収集し、保存したものです。このような形でスライダーを左右し、年月日を選択することで、Internet Archiveなどが保存したウェブサイトを表示できるようになっています。こういう形で今見ているウェブサイトから直接過去にさかのぼれるというのは、結構便利ですね。選択した日付のウェブページが保存されていない場合は、一番近い日付に保存されたウェブページが表示されるようになっているようです。
そして、今回の「UK Web ArchiveがMementoに対応」とは、UK Web Archiveで収集したウェブページも検索対象になったということでした。他にUK Government Web Archiveがすでに対応しているようです。
3.UK Web ArchiveのMementoを使った検索サービス
UK Web ArchiveはMementoを使った検索サービスも提供しています。
UK Web Archive Mement 検索サービス
http://webarchive.org.uk/mementos/search
例えば、British LibraryのURL”http://www.bl.uk”をキーワードに検索します。すると以下のような検索結果画面が表示され、そのURLをどこのウェブアーカイブプロジェクトがいつ保存しているのかを視覚的にわかりやすく表示してくれます。
“http://www.bl.uk”の検索結果
4. おわりに
というわけで、今回はUK Web ArchiveがMementoに対応したことで可能になったことを紹介しました。上のような紹介の仕方をすると、ウェブアーカイブプロジェトの横断検索サービスを提供することがMementoであるように思われそうですが、Mementoのウェブサイトをのぞくと、どうもそれだけではないようです。MementoがIETFの内部ドラフトとして公開しているドキュメント(以下)をちょっと読むともう少し面白いことをやろうとしているのではないかと思ったりします。