点字データのフォーマットに関するメモ

点字の電子データのフォーマットに、どういうものが存在するのか興味があったため調べてみました。私は点字を読むことができず、点字の利用状況を具体的に把握しているわけはないため、表面を撫でる程度に調べたものをまとめたにすぎません。ご了承ください。
 点字データのフォーマットについて、視覚障害者ITサポートとやまさんが以下にまとめてくれています。

 視覚障害者ITサポートとやまさんの上の紹介では、以下のフォーマットが紹介されています。

  • BET形式
  • BES形式
  • BSE形式
  • ブレイルスターが採用している形式(BLS形式、BLE形式、BS形式)
  • など

 各フォーマットの詳細は上の視覚障害者ITサポートとやまさんのページをご覧ください。ソフトウェアごとに異なるフォーマットが採用されているというのが、フォーマットが複数存在する原因のようです。上に挙げられているフォーマット以外にMBD形式やMSE形式というものもあるようです。あるなぁ・・。
 ちなみにサピエ図書館では、IBMのBES形式を使用しています。

 
 北米では、BRF(Braille Refreshable Format)が広く普及しているようです(おそらく・・・)。

 視覚障害者のためのオンライン図書館である米国のBookShareが点字コンテンツのフォーマットとしてBRF形式を採用しています。

 DAISY ConsortiumはPEF(Portable Embosser Format)を提案してます。

 環境に依存せずに点字データの交換をできるようにすることを目的とするフォーマットのようです。名前からもその意図が感じられますが、PDF形式の点字版といったところでしょうか。
 PEF形式は、DAISY形式(DAISY3、DAISY4など)を各種フォーマットに変換するツールであるDAISY Pipeline 2の点字データのインプット/アウトプット形式としても採用されています(アウトプットについては、BRF形式も対応しているようです)。