青木 慎太朗 編「視覚障害学生支援技法 増補改訂版」(立命館大学生存学研究センター – 生存学研究センター報告書12)

立命館大学生存学研究センターが視覚に障害のある学生の支援方法についてまとめた以下の報告書を公開しています。

 大学がどのように視覚障害学生を支援していくべきかについてまとめているのは当然ですが、視覚障害者がどの支援機器を用いて、文字情報を入手しているのかという支援の大前提として必要となる情報が整理されているほか、実際にテキストデータ等を提供するに際して必要な情報として、著作権法との関係(著作権法第37条3項に基づいて障害学生支援室が録音図書(DAISY)を製作することの可否など)、書籍テキストデータの提供依頼に対する出版社の姿勢をまとめた調査などが掲載されています。また、巻末には資料編としてテキスト校正ガイドブックも付されています。少し古い報告書ではあるものの、今読んでもなお参考になるところが多いのではないかと思います。
 
 2005年刊行なので、やや古いところはあるものの、視覚に障害のある学生の支援方法についてまとめた、以下のようなまとまった書籍もあります。

視覚障害学生サポートガイドブック―進学・入試から卒業・就職までの実践的支援ノウハウ