10月12日 (金) に時代工房さんで行われた第3回 京都でウェブアクセシビリティたいらげ会 – connpassに参加してきました。たいらげ会は、今回が初参加。5月のアクセシビリティの祭典 2018への参加に引き続き、ウェブアクセシビリティ関係のイベントには今年2回目。
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で悩んでいたところに、alt
がテーマで@mondo_ さんがしゃべる、alt
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と、繰り返し口に出しても怪訝な顔をされそうにない勉強会が京都にある、ということで、家内調整を丁寧に行った(?)上で参加してきました。
ところで、余談ながら、図書館関係のイベントに参加するノリで、時代工房に到着して早々に関係者や参加者に「○○図書館の○○です」と業務な感じで所属機関込みで自己紹介してしまって、気分的にやらかした感があり、冒頭若干気落ちしながら、最初のもんどさんの話を伺っていたりとかもしていた。(「そうだよー、図書館関係のイベントではないのだから、ハンドルネームか、名前だけ名乗ればよかったー」とかもんもんと)。
今回は、もんど(@mondo_) さんがalt
(代替テキスト)で、時代工房の柴田( @sbtnbfm ) さんがよいリンクの話で、お二人ともそれぞれスライドはすでに公開されているので、話の内容の詳細はそれを。
発表に使ったスライドを置いておきますね https://t.co/ysUZSZQKM8 #a11y_tairage
— もんど (@momdo_) October 12, 2018
第3回 京都でウェブアクセシビリティたいらげ会「日々の更新からアクセシブルに:よいリンク」のスライドを置いておきます。https://t.co/0ekP5A3Wk1
こちらはスクリーンリーダ向けです。https://t.co/kS8MFbpmxi
— 柴田宣史 (@sbtnbfm) October 15, 2018
柴田さんが使用されているツールは、HTML Slidyなのかな。そのままHTMLを公開すればスクリーンリーダーユーザーが使いやすいものを公開できるし、かっこよい。自分も使ってみたくある。
もんどさんと、柴田さんのお話は、尾内でべ( @onouchidebe )さんが図で一枚にまとめてくださっています。要所要所に絵心が光る。そんな心を持ち合わせていない私にとって嫉妬しかない(絶賛している)。
ウェブアクセシビリティたいらげ会、とりあえず終了しました。前半、ちょっとバタバタしながらの参加になってしまって残念…… #a11y_tairage #グラレコ pic.twitter.com/SIQlMuQ94g
— 尾内でべ (@onouchidebe) October 12, 2018
ということで、以下は感想を。
もんどさんのalt
のお話について。
プリントディスアビリティのある方のためにEPUB形式でテキストデータを作ることについて考えているところで、特にその中でEPUBに含まれる画像の代替テキストのあり方について頭を悩ませています。もう超絶といってよい。EPUBは、Web技術をベースとしているけど、一方で、DAISYの後継規格という位置づけでもある(参考: DAISYの種類とバージョン)ので、Webと音訳のコンテキストが重なるところにEPUBはあるのだと理解しているけど、そう考えると、Webにおける非テキストコンテンツにおける代替テキストの要件と、音訳における図等の処理の違いはあるのであろうか、あるのであればEPUBはどちらに寄せるべきなのだろうか、と。
前提となる認識として、音訳側の代替テキストのほうが代替テキストが長くなる傾向にあると感じているところがある。ターゲットが(たぶん)同じである以上、究極的には目指すところは同じはずですが、日本で録音図書が製作されるようになって、そのノウハウも60年以上蓄積があるので、重ならないところもあるのかもしれないと。このあたりの悩み、以下のツィートから始まるスレッドでも @ma10 さんと前々日に議論させていただいたりしていた。
私が悩んでいるのは、EPUBでのalt txtのあり方で、ウェブアクセシビリティや音訳のどちらに要件を寄せるべきか文字通り昼夜問わず悩んでいたり。web a11yと音訳、双方のクラスタから同じではと言われる気もするのだけど(、だからこそ、悩みが深い(目指すところは同じと理解してるけど)
— kazuhiro ando (@kzakza) October 10, 2018
Webにおける非テキストコンテンツの代替テキストの要件を詳しく知りたくて、もんどさんのお話を伺ったのですが、
- 元の非テキストコンテンツと同じ目的<及び情報を伝える
- 代替テキストを非テキストコンテンツと置き換えてもそのページが持つ情報が失われない
という基本要件は音訳もWebの代替テキストもやはり全く同じではないかと改めて感じた(むしろ同じすぎるくらいで、Web側の基本要件がこのように至った経緯を知りたい)。簡潔さを求められる点がWebのほうが強いかなという感じもしましたが、簡潔さは無論、音訳でも求められるわけで音訳者によるという感じもする。
とすると、音訳とWebの代替テキストの長さに違いがあるとするならば、フォーマット(入れ物)の違いが大きいのかもしれない(テキストベースか、音声ベースか、又はDAISY形式とHTMLの違いとか)。制作者側のコンテキストの違いも大きいだろうか。音訳の場合、制作のリクエストを利用者から受けて行われることが多く、制作される個々のタイトルについて実際のニーズを制作者が感じているということ、ボランティアベースで作られている、つまり、熱意があるので、長くなることを厭わないところはあるのではないか、とか。もう少し考えたい。
柴田さんのリンクのお話。
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の安易な利用はアクセシビリティ的にどうなのかという議論はずいぶん前に内部でもしたことがあるなぁと思い出しながら、柴田さんのお話、伺っていましたが、ユーザーを戸惑わせない、しかし、ユーザー側が自分の望む形でリンクを活用できる形を選択肢として提供することを制作者側が常に意識して作らないといけないということ、改めて突きつけられた感じ。常に自分がやれているかというと、疑問符がつくかもしれない 汗。反省。
柴田さんの発表については、その後。柴田さんと @robert_KIMATA さんがその後していたやりとりも、おもしろかった。リンクの考え方とか、XHTML2.0にまで話が及んだりとか。
HTML的には違うのだが、自分は例えa要素でマークアップされていない素のtext nodeであってもURIならそれはハイパーリンク足りえると思っている。例えば著者への連絡先はaddress要素でマークアップされていなくても連絡先であるように ISBN がテキストで書かれていてもそれはリンクになりえる
— KIMATA RobertHisasi (@robert_KIMATA) October 13, 2018
XML全盛期でまだXHTML2.0をゆくゆくリリースされる理想のXHTMLと思っていた頃、「将来XHTML1.1をXHTML2.0に変換するのだから、今の内に『ぼくのかんがえた最強のハイパーテキスト中間言語』を作ってそれをXSLTでXHTMLに変換しよう」と考えたことがありまして。XHTML2.0と関係なく頓挫しましたが
— KIMATA RobertHisasi (@robert_KIMATA) October 13, 2018
たいらげ会の懇親会の話。
懇親会を場所を変えてやりましょうとなった場合、一度落ち着いてしまうと、帰る時間がかなり遅くなってしまうため、懇親会の前のタイミングで帰るつもりだったのだけど、懇親会もたいらげ会の会場となった時代工房さんで引き続き行われて、テーブルにどんと置かれるビール缶に惹かれて結局、参加してしまった。勉強会と同じ会場で懇親会というの、参加しやすさは、参加者の立場で見て実感した。これが参加しやすい。勉強会の雰囲気がそのまま残っていることもよくて、リラックスした雰囲気で話せるのがとても良かった。これは自分が関係するイベントでも取り入れたい。
全体を通して楽しい時間で、いろいろと刺激を受けて考えさせられるところがありました。ありがとうございました。次回も・・きっと開催されるのですよね!