高齢者にシンプルで使いやすい機器やサービスを

 アクセシビリティ Advent Calendar 2019 1日目のエントリです。

 私の実家は、ネット環境がない。年賀状を打ち出すためのデスクトップPCが一応あるが、ネットにはつながっていない。スマートフォンも持っていない。

 私が帰省するたびにテザリングでギガを消費することになる。まあ、それはいい。しかし、実家に常時、ネット環境があれば、いろいろできることもある。ネットスーパーも使えるし、日用品も変える。Skypeで私の家とつながることもできるし、簡単な見守り的な機器も使えるだろう。しかし、ネット環境がないので、それができない。

 私の親がネット環境を家に備えない理由として、パソコンなんてつかわんし、つかえないし、使える気がしないという。スマートフォンも未だに使わない(ガラケーよりカメラが優秀なので興味はもっていたけど)。

 たしかに私が無理矢理プロバイダを契約してPCを買っても使えないような気もする。どうしたものか。

 妻がラップトップPCを購入した際にWindows 10のセットアップを少し手伝ったけど、カタカナだらけの用語で設定を求められて、10個以上のチェックボックスが同時に出る画面を見た際には私の親には絶対無理だなと思いました。あと、アカウント(WindowsのアカウントとMSのアカウント)を2回設定させられるものも、「えぇ、なぜパスワード2回設定するん?」と間違いなく混乱をまねいちゃうだろう。

 私の実家の場合は、そういう面倒なことをするのは、私がやるとしてもだ、そういうことをしてくれる人がいない場合、どうしているのだ。セットアップむりだべ。だから、電器屋がサポートサービスなど提供しているのだろう。しかし、そもそもなぜそういうサポートサービスが未だに必要になるのか、なんだかなと思ったり。20年前ならいざしらず。

 タブレットPCならまだハードル低いのかな・・・(というところで、今はうろうろ)。

 さぁ、いろいろ乗り越えてネット環境を構築して、ブラウザを立ち上げるところまで来たとして、ネットスーパーのサイトもアマゾンも情報量が多すぎて使いこなせないような気がする。どうしたものか。あと、何ができるのか、自分がこのサービスを使えるのかがサイトを開いてもすぐに分からない?田舎に住んでいると、自分のすんでいるところは、このサービスを使えない可能性を常々感じているので、そこが気になったりするけど、そういう情報は書いてないかもしれない。一度でも使えば、あぁ、こうやって使えるんだと分かって使えるようにもなるのだろうけど、そこまでのハードルがたかそう。

 キーボード操作もハードルがそこそこありそう(私の親は一応は使えるみたいだが)。 いっそ音声入力をもっと前面にだしてもよいかも。そういえば、Apple Watch、文字入力は、基本的に音声入力ですよね。その割り切り素晴らしい。タブレットやスマートフォンはマイクキーがあって音声入力モードにしやすくなっているけど、デフォでもよい人が結構いるかもしれない。とは言え、歳をとると滑舌が悪くなるので、音声入力もすべての人にとって良いとは限らない。どうしたらいいんでしょうね。

 スマートスピーカー、君には期待している。しかし、セットアップはスマートフォンかタブレットが必要なのかな・・。持っていない人は・・・。

 デジカメ、おまえもだ。私自身は君を深く愛しているが、なぜおまえは未だに進化しないのだ。いや、便利になった。認めよう。しかし、撮った写真はどうするのだ。デジカメで撮った写真はPCに取り込んだりするのだろうけど、PCもっていないうちの親はデジカメの小さな確認画面で写真を見ているのだぞ。それならフィルムカメラでプリントしたほうがずっとましではないか。いや、わかる。デジカメでもプリントすればいいじゃんと。でも、デジカメだとしないだろ。フィルムカメラからデジカメに変わって、写真を撮るところはとても簡単になった。ネットを扱える人には共有もSNSなどで簡単になった。クラウドに置いちゃえと言うのも分かる。もうカメラなんて各デバイスに偏在するんだぞというのもわかる。しかしだ、ネットもPCも使えない人には、見る手段はデジカメの小さな確認画面になっちゃう。フォトフレームがあるのは分かる。でも、あれもつかいづらいよね。カメラメーカーはカメラ市場は縮小の一途と認識しているようだけど、ネットもPCも扱えない、使うカメラはガラケーという高齢者はいまだにコンデジを使うのではないかと思う。こういう人たちにとって、デジカメは、見るという行程においては、フィルムカメラよりよくなっていない。大きな市場がここに眠っているのでは。掘り起こすんだ。

 障害者手帳を所持する視覚障害者の75%は60歳以上という。ICT でできることがどんどん増えていっても、それをそれを扱うスキルの要件が高いとつかいこなせない。最近、これはいろいろなところで議論もされている。サポートする人がもっと必要ではないか等。しかし、こういった機器やサービスがそもそも使いやすければ、必要とされる人的な手当も減らすことができるので、高齢者にも使いやすい機器やサービス、もっと増えてほしい。シンプルさが求められると思いますが、この「シンプル」は、単に操作が簡単ということだけではなく、どういう結果がおこるのか、どの工程にある操作をしているのかが容易に想像できるというという点があると思う。

いずれにしても、ICTスキルがある人とない人でできることが大きな開きが生じている。この状態そろそろなんとかしたい。

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