3Dプリンタ( Adventurer5M Pro ) 着

2/9に注文した3Dプリンタ( Adventurer5M Pro )が2/11に到着しました。到着は1週間後位かなと思っていたのですが、注文して2日後には届きました。

Adventurer5M Proの外観を移した写真

ビルドプレート(印刷台のような役割を果たすプレート)がネジで4箇所固定されているのでそれらを外す必要があるのですが、うち1つのネジ穴が潰してしまったので、やや焦りました。ネジザウルスという工具でなんとか外せて、 今日、ようやく初期設定を始めることができました。

テストプリントでプリンタ内に内蔵されていたデータの3DBenchyをプリントしてみましたが、14分ほどで完了しました。他の事例をよく知らないので、比較できるものが自分にありませんが、きれいに印刷できているように見えます。

3DBenchyという白いプラスチックで作成された船の画像。

まだ、スライサーソフトがネットワーク経由でプリンタと接続できていなかったり、換気の設備などは詰められていなかったりと、正式稼働とはいきませんが、ぼちぼちやっていくつもりです。

3Dプリンタ Adventurer5M Pro をポチった。

必要なものがあったら、その場で自分で作るというを行動をもっと身軽にしたいという願望とその試行錯誤を日常生活に取り込んでみたいという想いがふつふつと湧いていたので、この2ヶ月ほど3Dプリンタをいろいろと調べていました。健康面で懸念点があり、どう対策をとるべきかも調べていたので時間がかかりましたが、ようやく本日3Dプリンタ FlashForege社のAdventurer5M Pro を注文しました。

到着は1週間後。初めての3Dプリンタ、楽しみです。我が家に新ジャンルの機器。

Adventurer5M Pro

健康面のリスク、具体的には印刷時に放出される超微粒子や揮発性有機化合物を心配していて、これらの物質が印刷時に部屋に撒き散らさないようにエンクロージャ型のもので探していました。プリンタを設置できる場所は自分の部屋しかなく、子どもも時々漫画を取りに来たりもするので。Adventurer5M Proは、機能としては家庭用の最新の3Dプリンタとしては十分すぎる機能を備えていることに加えて、HP上で内部循環フィルターや外部循環フィルターとしてHEPAフィルターをつけていることなどの安全面をアピールしていることがポイント高かったです。安全面でこれをアピールするからには、エンクロージャ内の気密性もある程度確保されているのではないかと期待しています(仮に確保されていなかったら目張りする)。

HEPAフィルターなどはあとで自分で外付けすることもできるますが、こういうことをメーカが最初からアピールしている点がとても大事。

マルチカラー印刷ができるAnycubic 『Kobra S1 Combo』がクラウドファンティング経由でほぼ同等の価格で販売されている のでこれと結構悩みましたが、「色をつけたければ、単色で作った後に塗料で塗ればよい」ということに気がついたので(そして、そんな頻繁にマルチカラー印刷したいわけではないだろうと思い)、安全面をアピールしているAdventurer5M Proにしました。

到着したら、まずは外部ボディの排気口部分から直接外に空気を排出する仕組みをつくらないといけない。

【メモ】3Dプリンタを使用する上での健康リスクと対策

3Dプリンタを購入するという前提で、3Dプリンタを使用する上での健康リスクとそれを回避する方法などを調べてみました。あくまで私個人レベルのメモなので、他の方の参考になるかどうかわかりません。
FFF型の購入を検討しているので、他のタイプの3Dプリンタはここでは対象外です。

3Dプリンタを使用する上での健康リスク

3Dプリンタを使用してすぐに健康を害すというのではなく、長い期間使用していくと、体内に蓄積して健康に良くない影響が出るというものらしい。そして、子供のほうが影響をうけやすい。

  • 3D プリンタ(FFF型)の使用時に、空気中に汚染物質の複雑な混合物が放出される。これらの放出物には、揮発性有機化合物 (VOC) と超微粒子(<100 nm) )と呼ばれる非常に小さな粒子が含まれる。
  • 吸入された超微粒子は肺や血流に入り込み、酸化ストレスの増加、炎症、心血管への影響、細胞毒性などの原因となる可能性がある。
  • VOC は喘息、アレルギー、閉塞性肺疾患、肺がんの発生に寄与する可能性がある。
  • 粒子の総質量沈着量は9歳から 18 歳の年齢層で最も高く、肺表面面積による質量沈着量は3か月から9歳の幼児で最も高く、肺表面面積による沈着粒子の表面積は 9 歳の幼児で最も高い
  • VOCや超微粒子の放出量はABSを素材したフィラメントがPLAのそれより放出量が多い。

機関レベルで求められる対策

米国国立労働安全衛生研究所やChemical Insightの各文書が健康リスクを下げるために求めている対応概ね以下のとおり(他にもVOCや超微粒子を部屋の外に持ち出さない運用や印刷後の手洗い、プリンター周りの掃除を求めているなど、文章によって色々書いてあるけど)

  1. 健康リスクを理解した上で使用する。
  2. フィラメントの素材はABSをさけてPLAを使う(PLAもVOCやUFPは放出するがABSより少ない)
  3. 換気を十分に行う。可能であれば、プリンタの直上に局所的な換気扇を設置する
  4. 印刷中はプリンタのある部屋から人を遠ざける(プリント中の監視は目視ではなく、カメラなどで遠隔的に行う)
  5. 目を保護するために保護メガネを使う
  6. ノズルの温度を可能な限り低温にする
  7. 印刷後はプリンタの中や周りをしっかり掃除する。

個人レベルで取れそうな対策は、 1、2、3、6かなぁ・・・。3の換気も窓を開けただけでは、外からの空気を取り込んで3Dプリンタを設置した部屋から他の部屋にVOCやUFPを拡散させてしまうだけなので、3Dプリンタをおいた密閉した空間と外を繋いで外に直接放出するなどしたほうがよいかもしれない。

4と5は印刷が長時間に及ぶことを考えると、住環境的に厳しいか。

ひとまず目指す対応

以下を目指す。

  • PLAのフィラメントを使う。(ABSの利用は避ける)
  • エンクロージャー型(しかも、きちんと密閉されている)の3Dプリンタにする。
  • HEPAフィルターを使う
  • 換気設備を整える。(エンクロージャーから直接外に排出できると望ましい)
  • 継続的にvocや超微粒子を計測して監視する方法を用意する(可能であれば。可能か?)

参考した主な文献