自分の声の合成音声を作成するサービス my-own-voice

 自分の声のサンプルを基に自分の声の合成音声をつくることができるサービス。最終的にWindows SAPIなどのアプリケーションに取り込むことができる合成音声を生成することができるようです。自分の声で、Windows ナレーターを使って読み上げさせるということも可能になるということです。たしか『おしゃべりなコンピュータ 音声合成技術の現在と未来 (丸善ライブラリー) 』でも紹介されていたような。
※2019/3/22 追記 『おしゃべりなコンピュータ 音声合成技術の現在と未来 (丸善ライブラリー) 』を改めて確認したところ、この本で紹介されていた自分の声を合成音声する話は、山岸順一先生のボイスバンクプロジェクトでした。失礼しました。

 合成音声をつくるところまでは、無料で、アプリケーションに取り込むところで料金が発生するようです。
現時点で対応している言語は以下のとおり、今のところ、日本語には未対応。

  • AUS, US & UK English
  • German
  • French & Canadian French
  • Dutch & Flemish
  • Italian
  • Norwegian
  • Spanish & North American Spanish
  • Swedish
  • Norwegian
  • Italian

 my-own-voice がALSや発達障害等の理由で発話に困難な人の利用を想定したアプリ Predictable で利用可能になるようです。

石川准、河村宏、立岩真也、青木千帆子の4氏による座談会記録

2014年に公開された石川准、河村宏、立岩真也、そして青木千帆子の4氏による座談会記録が公開されています。
視覚障害学生石川准と東大図書館員河村宏:その1970年代から21世紀へ

  • 視覚障害者のICT方面の支援技術(スクリーンリーダーとか点字ディスプレイとか)の歴史
  • 1970年代から80年代の障害学生に対する大学の支援状況
  • 研究者から見た図書館や点字図書館のサービス
  • 視覚障害者にとってのテキストデータ
  • マラケシュ条約(は直接言及されていませんが、石川氏が米国のRFBから録音図書を取り寄せていた話は、条約が実現を目指す未来を示している)

と書かれてアンテナが反応する方は必読かと。

『保健医療科学』 第66巻 第5号 (2017年10月)特集「地域の情報アクセシビリティ向上を目指して―『意思疎通が困難な人々』への支援―」

 国立保健医療科学院の刊行物『保健医療科学』 第66巻 第5号 (2017年10月)の特集が「地域の情報アクセシビリティ向上を目指して―『意思疎通が困難な人々』への支援―」です。

  • 巻頭言 地域の情報アクセシビリティ向上を目指して―「意思疎通が困難な人々」への支援― / 橘とも子
  • 共生社会における情報アクセシビリティ向上を目指して〈論壇〉 / 橘とも子
  • 意思疎通が困難な者に対する国の福祉的支援施策について〈解説〉 / 村山太郎
  • 難治性神経・筋疾患に対するコミュニケーション支援技術: 透明文字盤,口文字法から最新のサイバニックインタフェースまで〈総説〉 / 中島孝
  • ICT による障碍者に対する意思疎通支援の現状と課題〈総説〉 / 水島洋
  • 意思疎通が困難な者への障害種別ごとに求められる支援手法に関する文献レビュー〈総説〉 / 佐藤洋子
  • 失語症のある人のための意思疎通支援〈総説〉 / 立石雅子
  • 視覚障害者の意思疎通支援サービス,及びICT機器利用状況の地域間差の分析〈総説〉 / 渡辺哲也
  • 自閉スペクトラム症の社会モデル的な支援に向けた情報保障のデザイン:当事者研究の視点から〈総説〉 / 熊谷晋一郎