12月 06

EPUB3がISO/IEC TS 30135としてTS(Technical Specification)なる?→なってた。

EPUB3にISO/IECの国際標準番号 DTS-30135 が付与され、ISO/IEC JTC1に提案されたという話が2013年2月にありましたが、”ISO/IEC TS 30135-枝番:2014″でTSの番号が付与されたEPUB3の仕様が11月5日に公開されています。TS(Technical Specification)になったのでしょうか?IDPFの公式サイトにもどこにもニュースが掲載されていないので、ちょっとよく分かりませんが・・。

“ISO/IEC TS 30135-枝番:2014 Information technology — Digital publishing — EPUB3”

※追記
stageが”60.60″(International Standard published)なので、すでにTS(Technical Specification)になっているそうです。(@momdo_ さんより)

 そして、JSAで買えます。無料で公開されている仕様でもISOの規格として購入しようとするとそれなりにかかります。

 Wikipediaにはすでに掲載されていたりして。

参考

9月 09

DAISYユーザーのためにEPUB 3リーディングシステムはまだか、という話

 先日、 「DAISYの種類とバージョン」というエントリでDAISYの各バージョンについて紹介しましたが、EPUB 3で、読み情報を格納できるようになったことは、日本語圏のDAISYユーザーにとって非常に大きいことだと改めて感じました。なるべく早いEPUB 3への移行が望まれるのですが、EPUB 3でDAISYユーザーが満足するリーディングシステムはまだないため、残念ながら現状では難しいと思われます。

 昨年、以下のようなエントリで、私案でDAISYユーザーが利用するためのEPUBのリーディングシステムの要件を整理したことがありますが、EPUBの閲覧環境はアクセシビリティ視点でこれを書いた当時とあまり状況は変わっていないような気もします。

とはいえ・・見落としているリーディングシステムが結構あるような気もしますので、ちょっと調べねばとも思っています。

 EPUBTestBISG EPUB 3 Support Grid: Current Resultsで、各リーディングシステムの実装状況が一覧できるようになっており、項目として”Accessibility”も評価項目が設けられています。現時点で”Accessibility”の評価が掲載されているリーディングシステムが2つしかないのは、残念ですね。

関連エントリ

9月 05

DAISYの種類とバージョン

DAISYは、Digital Accessible Information SYstemの略で、視覚障害者や発達障害者など読書に困難のある方々のための書籍コンテンツの国際規格です。日本では、「デジタル録音図書の国際標準規格」と紹介されることが多いですが、DAISYの種類としてテキストDAISY、音声DAISY、マルチメディアDAISYがあるように、「録音図書」より幅広いコンテンツを包含するフォーマットです。DAISYには、現在も使用されている、または使用されようとしている仕様のバージョンとして、DAISY 2.02、DAISY3、EPUB 3があります。これらのDAISYの種類とバージョンを整理してみました。

  1. DAISYの種類
  2. DAISYのバージョン

1. DAISYの種類

DAISYには、おおざっぱに言ってテキストDAISY、音声DAISY、マルチメディアDAISYの3つの種類のDAISYがあります。特徴を表にまとめると以下のような感じになります。

DAISYの種類
種類 目次のテキストデータ 本文フルテキスト 目次・本文等を読み上げた音声データ
テキストDAISY 有り 有り 無し
音声DAISY 有り 無し 有り
マルチメディアDAISY 有り 有り 有り

2.DAISYのバージョン」で紹介するように、DAISYには、DAISY2.02、DAISY3、EPUB3(DAISY4世代)の3つのバージョンがありますが、いずれのバージョンでもテキストDAISY、音声DAISY、マルチメディアDAISYを製作することが可能です。

テキストDAISY

目次と本文のテキストデータで構成されるDAISYです。音声DAISYやマルチメディアDAISYのように音声ファイルをもっていないため、音声DAISYやマルチメディアDAISYと比べると、ファイルサイズは非常に軽量です。ユーザーが用意する必要がありますが、機械音声(TTS)によって読み上げさせることが可能です。TTSが利用できない環境でも、本文テキストの文字の拡大縮小や配色の変更等が可能であるため、ロービジョンの方にとって有用です。

欧米言語には、日本語のように読みの問題等がないこと、そして、特に英語について言えることですが、優れた機械音声(TTS)が多く存在することから、このテキストDAISYがよく使われているそうです。日本語の場合は、それと逆の理由でテキストDAISYはまだあまり普及はしていません。しかし、商用で流通しているいわゆる「電子書籍」は、目次とテキストデータで構成されるテキストDAISYとも言えますので、日本でも「テキストDAISY」的なコンテンツは、電子書籍の普及で一気に増えると思われます。EPUB3では、ruby要素を使用できるようになったほか、インラインSSML、PLS(Pronunciation Lexicon Specification)などTTSをサポートする機能が大幅に強化されましたので、日本語でテキストDAISYを利用できる環境が整いつつあります。

音声DAISY

「録音図書」という言葉から最もイメージしやすいのが音声DAISYでしょうか。目次等のナビゲーションに係る部分のテキストデータは保持しますが、本文部分は本文を音訳した(視覚情報である本文を音声化した)音声データのみになります。音声ファイルを保持しているので、ファイルサイズは大きくなります。「DAISY」という名称が、もともと”Digital Audio-based Information SYstem”であったように、当初は録音図書テープではできなかった録音図書のランダムアクセスを可能とするデジタル録音図書の規格として策定されたものでした。音声DAISYがもっとも歴史のあるタイプのDAISYになるかと思います。現在も日本では、音声DAISYが最も多く製作されています。

EPUB3で製作した「音声DAISY」(DAISY2.02からの変換。音声の再生は0:40あたりから)

マルチメディアDAISY

テキストDAISYと音声DAISYの特徴をあわせもったDAISYで、本文のテキストデータと読み上げ音声の両方をもち、音声を再生する際には以下のように本文テキストの該当箇所をハイライト表示させる機能を持っています。音声ファイルを保持しているので、ファイルサイズは大きくなります。マルチメディアDAISYは全盲の視覚障害者だけではなく、ロービジョン、発達障害、知的障害など通常の紙の書籍では読書するのに困難のある様々な方にも有用であるため、今後普及が期待されているDAISYです。


マルチメディアDAISY図書の「ごん狐」

2. DAISYのバージョン

DAISYにはDAISY2.02、DAISY3、DAISY4世代のEPUB3の3つのバージョンがあります。
DAISYのバージョンの図。DAISY2.02からDAISY3、続いて、DAISY4世代へ。DAISY4世代は交換フォーマットと配布フォーマットに分かれ。交換フォーマットはDAISY AI(ANSI/NISO Z39.98-2012)、配布フォーマットがEPUB

DAISY2.02

Recommendation, February 28 2001(DAISY Consortium)
URL: http://www.daisy.org/z3986/specifications/daisy_202.html非公式日本語訳
ファイル: SMIL1.0 + XHTML1.0 + CSS2.1 + 音声ファイル(MP3、PCMなど)など
目次ファイル:Navigation Control Center (NCC) document(ファイル名は”ncc.html”または”NCC.HTML”)
メタデータを格納しているファイル:Navigation Control Center (NCC)ドキュメント(ファイル名は”ncc.html”または”NCC.HTML”)

日本では、もっとも普及しているDAISYのバージョンがDAISY2.02です。
以下、DAISY2.02に関する仕様の概要です。

  • 必須ファイルは、1つのNavigation Control Center (NCC) document(ファイル名は”ncc.html”または”NCC.HTML”)と1つ以上のSMILファイル。
  • Navigation Control Center (NCC)ドキュメントとテキストコンテンツドキュメントファイル(本文部分のテキスト)はXHTML1.0に準拠したドキュメント。
  • SMILドキュメントはSMIL1.0に準拠したドキュメント。
  • CSS2.1仕様に付録として記載されているAudio CSS(ACSS)も使用可。
  • ルビ表示を含め、漢字などの読み情報を格納する機能はサポートされていない。
  • CDなどの媒体にいれて配布する想定だったためか、EPUBのようなZIPアーカイブ化して単一ファイルとしてカプセル化するコンテナフォーマットは特に規定されていない。
参考 DAISY 2.0

URL: http://www.daisy.org/daisy20.html日本語訳
ファイル:SMIL1.0 + HTML4.0 + CSS + 音声ファイル(MP3、PCMなど)など

DAISY2.02の前のバージョンとして、DAISY2.0があります。ファイルの構成はDAISY2.02とほぼ同じですが、テキストベースのコンテンツファイルのhtmlファイルが、DAISY2.0はHTML4.0となっています(DAISY2.02では、XHTML1.0)。現在、DAISYが2.0の仕様に基づいて製作されることはさすがにないと思われますが、過去に製作されたDAISYの中にはDAISY2.0のものが結構あるようです。AMISなど、DAISY2.02に対応しても、DAISY2.0には対応してないという再生ソフトがちらほらとあるようなので、再生環境の観点からそのままでの利用には課題があるようです。

ANSI/NISO Z39.86-2005 (DAISY3)

Approved April 21, 2005 by the American National Standards Institute
Reaffirmation approved April, 2012 by the American National Standards Institute
ANSI/NISO Z39.86-2005
URL: http://www.daisy.org/z3986/2005/Z3986-2005.html
ファイル: SMIL2.0 + XML1.0(DTBook XML) + CSS2.1+ 音声ファイル(MP3、PCMなど)+OPF+NCX など
目次ファイル:NCX(Navigation Control file for XML applications)ファイル
メタデータを格納しているファイル: Open eBook Forum Package File (OPF)

欧米圏では、このDAISY3が主に使用されているようです。DAISY 3という名称で知られていますが、米国の標準規格として認証されていますので、”ANSI/NISO Z39.86-2005″と呼ばれることも多いです。2012年に再確認(reaffirmed)されたので末尾に”R2012″がついて、”ANSI/NISO Z39.86-2005 (R2012)”と表記されることもあります。名称にあるとおり、”ANSI/NISO Z39.86-2005″は2005年に承認されたものですが、”ANSI/NISO Z39.86-2005″の前のバージョンの仕様として2002年に承認された”ANSI/NISO Z39.86-2002″もあります。”ANSI/NISO Z39.86-2002″もDAISY3です。

米国では、個別障害者教育法(IDEA 2004)により、出版者は教科書などの教材のデータをNIMAS(全国指導教材アクセシビリティー標準規格)というフォーマットで提出することが義務づけられています。そのNIMASにDAISY3のサブセットが採用されています。

なお、DAISY3の策定の経緯は、国立国会図書館が2003年に公開した図書館調査研究リポート『デジタル環境下における視覚障害者等図書館サービスの海外動向』の2章と3章の中でくわしく紹介されています。

DAISY3は、米国議会図書館の盲人・身体障害者全国図書館サービス(National Library Service for the Blind and Physically Handicapped:NLS)が米国情報標準化機構(National Information Standards Organization:NISO)を通じて開始したデジタル録音図書の標準化の検討にDAISYコンソーシアムが参加するという経緯で策定されたそうで、DAISYコンソーシアム内で策定されたDAISY2とは、策定の経緯が大きく異なるようです。

以下、DAISY3仕様の概要です。

  • パッケージファイルであるOPFファイルはOpen eBook Publication Structure 1.2仕様に準拠。
  • 目次ファイル:NCX(Navigation Control file for XML applications)ファイルはEPUB2でも採用されている。
  • DAISY XML(またはDTBook XML):DTBook XML要素セットを使用して記述されたXML1.0のテキストベースのコンテンツファイル。
  • DTBook XML要素セットを使用したコンテンツファイル(DAISY XML)はEPUB2でも使用可。
  • CSS2.1仕様に付録として記載されているAudio CSS(ACSS)も使用可。
  • ルビ表示を含め、漢字などの読み情報を格納する機能はサポートされていない(日本では、独自の実装でルビ表示を実現しているところがあるようですが、仕様上はサポートされていない)。
  • CDなどの媒体にいれて配布する想定だったためか、EPUBのようなZIPアーカイブ化して単一ファイルとしてカプセル化するコンテナフォーマットは特に規定されていない。

DAISY4世代(DAISY AIとEPUB3)

DAISY4世代は、製作者側がもつ交換フォーマットと、ユーザーが使用する配布フォーマットに分かれています。交換フォーマットがDAISY AI(Authoring and Interchange)で米国の標準規格として認証もされましたので”ANSI/NISO Z39.98-2012″と呼ばれます。配布フォーマットはEPUB 3です。

メタデータ、音声、本文データ、SMILなどを持った交換フォーマットDAISY AI(ANSI/NISO Z39.98-2012)から配布フォーマットであるEPUBと点字データ、拡大図書などに変換される図です

DAISY AI(ANSI/NISO Z39.98-2012)

Approved July 9, 2012 by the American National Standards Institute
URL:http://www.daisy.org/z3998/2012/z3998-2012.html
ANSI/NISO Z39.98-2012

策定の経緯を含めて詳細は以下にまとめてあります。

DAISY AI(ANSI/NISO Z39.98-2012)に準拠したファイルを少なくとも私はほとんど見たことがありません。DAISYコンソーシアムもEPUB 3 移行プロジェクトでEPUB3への移行は力入れているようですが、DAISY AIはあまり力を入れているように見えませんし、使用されている例があるのかもよくわかりません。NIMAS(全国指導教材アクセシビリティー標準規格)がDAISY3からこちらに移行すると一気に使用されるようになるかもしれません。

EPUB 3

Recommended Specification 26 June 2014 by International Digital Publishing Forum ※
URL:http://idpf.org/epub/301
※EPUB 3.0は2011年10月11日勧告
ファイル:HTML5(XHTML5)+CSS2.1(と一部のCSS3)+SMIL3.0+音声や動画ファイル+OPF など
目次ファイル:EPUB Navigation Document(ファイル名は”nav.xhtml”とされていることが多い)
メタデータを格納しているファイル: パッケージドキュメントファイルのOPFファイル

EPUB3の特徴は主に以下の通りです。TTSサポートのところで触れているが、ruby要素、インラインSSML、PLSによっての読みの情報を格納できるようになりました。日本語コンテンツとしては非常に大きなことですね。

  • パッケージファイルであるOPFファイルはEPUB Publications 3.0.1に準拠。
  • 動画・音声ファイルのサポート。
  • SMIL3.0のサブセットが仕様に組み込まれ、テキストと同期した形で音声を再生することが可能になった(EPUB Media Overlays)。DAISYとしては、当たり前の機能ですが、EPUBとしては大きな機能の追加です(動画とテキストの同期は不可)。
  • MathMLのサポート。
  • JavaScriptのサポート。
  • Text-to-speechのサポート機能強化(ruby要素、CSS3 Speech Module、インラインSSML、PLS(Pronunciation Lexicon Specification)をサポート)。
  • 国際化対応(縦書きなどの日本語組版対応など)。
  • (EPUBとしては、当然のことであるが、)ZIPアーカイブ化して単一ファイルとしてカプセル化するコンテナフォーマットの仕様が「DAISY」としてはようやく盛り込まれた。

ちなみにEPUBで作れば、全てがDAISYユーザーが満足するアクセシブルなコンテンツになるかというとそうではありません。作り手がアクセシビリティを意識して製作する必要があります。DAISYコンソーシアムは、DAISYユーザーが満足するようなアクセシブルなEPUBを”Accessible EPUB“と呼び、一応、他のEPUBと区別しているようです。

8月 20

訳しました→DAISYコンソーシアムの音声DAISY的EPUBの作成ガイドライン

 前のエントリで紹介したDAISYコンソーシアムの音声DAISY的EPUBの作成ガイドラインを訳しましたので、公開します。

参考

8月 20

DAISYコンソーシアムが音声DAISY的EPUBの作成ガイドラインを公開

 DAISYコンソーシアムが音声のみのEPUB3出版物(音声DAISY的EPUB)の作成ガイドラインを公開しています。

 音声のみのEPUB3とは、以下の動画をみていただければわかりやすいのですが、DAISYで言えば、音声DAISYに相当するものです。音声DAISYからEPUB3に移行した姿というべきでしょうか。

 DAISYコンソーシアムはDAISYからEPUB3への移行プロジェクトを進めており、このガイドラインもその一環で作成されたものです。

5月のニュースですが、音声DAISYを作るDAISYコンソーシアムのOSS、Obiが3.5アルファ版で音声DAISY的なEPUB3の製作機能を実装しています。制作環境の整備が進められているのですね。

 なお、音声DAISYからEPUB3への変換は、DAISY2.02からでもDAISY3からでもDAISY Pipeline2を使用すれば、現在でも一応可能です。

8月 03

EDUPUB Workshopのアクセシビリティに関する過去の発表スライド

EDUPUB(エデュパブ)は、IDPF、W3C、IMS Globalおよび教科書出版社、デジタル教科書・教材企業、教育関連企業などが推進する、EPUB3によるデジタル教科書の標準化を目的とする活動・プラットフォームです。

 EDUPUBの詳細ははイースト社の下川和男氏の以下のスライドをご参照ください。

 
EDUPUBで検討の対象は、以下のとおりメタデータやビュワー、アノテーションなども含まれており、非常に多岐にわたってします。
プロジェクト名: Educational Profile for EPUB3, QTI Integration, LRMI+a11y Integration, Content Linkage to LTI, Outcomes and Analytics services, EPUB3 Widget Spec & Library, EPUB3 “Discrete Entity” Metadata, Reference implementation of fully, accessible Reading System + EDUPUB features (inc MathML!), UAAG 2.0 review: RS perspective, Establish forum for assessment/STEM, Open Annotations for EPUB
from [PDF]“Key Work Areas moving forward” presentation

 EPUPUBは、教育分野のコンテンツの配布や利用に深く関わってくるため、アクセシビリティの担保が大前提とされています。EDUPUBの推進が、電子教科書だけではなく、電子書籍全般のアクセシビリティの向上に寄与することをとても期待しています。

 EPUPUBではワークショップが以下のように過去に3回開催されおり、この9月には第4回目が東京で開催されることになっています。

 上のワークショップで特にアクセシビリィに特化した発表及び発表スライドを一覧してみました。なお、EPDUPUBでは、上で述べたようにアクセシビリティの担保が当然とされていますので、以下で挙げた以外の発表、例えば、メタデータやセマンティクス、ビューワーの発表のところでアクセシビリィについて触れられている可能性があります。

EDUPUB Europe 2014(June 19, Oslo, Norway)

このワークショップでは、発表資料がまだ公開されていないようです。タイトルから判断するに、Liddy Neville氏(La Trobe University)の”SC36 Individualized Accessibility”がアクセシビリティに関係する発表のようです。

EDUPUB2 Workshop(February 12-13 2014, Salt Lake City, USA)

EDUPUB Accessibility Recommendation by Rich Schwerdtfeger, IBM


[PDF]EDUPUB Accessibility Recommendation: yb Rich Schwerdtfeger, IBM

MathML Cloud Prez by Gerardo Capiel, VP of Engineering at Benetech by Gerardo Capiel, VP of Engineering at Benetech

Discovering Accessible Educational Resources via Schema.org and the Learning Registry


 
 このスライドについては、このブログの以下のエントリも参考になるかもしれないです。

EDUPUB1(October 29-30,Boston,USA)

The Need for a Library of Open Source Accessible Interactive EPUB 3 Widgets by TV Raman, Research Scientist Google+Gerardo Capiel and VP Engineering Benetech


[PDF]The Need for a Library of Open Source Accessible Interactive EPUB 3 Widgets by TV Raman, Research Scientist Google+Gerardo Capiel and VP Engineering Benetech

Creating accessible fixed layout EPUB 3 for schools and colleges by Dr Gerald Schmidt, Acting Senior Platform Manager, ebooks-Pearson Schools and Colleges, UK


[PDF]Creating accessible fixed layout EPUB 3 for schools and colleges

Ensuring Accessible Multimedia in EPUB Documents by Geoff Freed, WGBH

スライドの公開なし。

LRMI and Accessibility Metadata for Discovery of Accessible Ed Resources by Michael Jay, Education Systemics and LRMI Gerardo Capiel, VP Benetech


LRMI and Accessibility Metadata for Discovery of Accessible Ed Resources

Accessibility as the Key to Etextbook Integration by Robert Martinengo, Publishing Services


[PDF]Accessibility as the Key to Etextbook Integration

Standardizing Textual Descriptions of Interactive Graphics by Kyle Keane, PhD Research Programmer


[PDF]Standardizing Textual Descriptions of Interactive Graphics

6月 01

IDPFが"Open Annotation in EPUB"の仕様草案を公開。"EDUPUB Profile"仕様草案も

 IDPFが”Open Annotation in EPUB”の仕様草案を公開しました。これはEPUB出版物のアノテーションの作成、レンダリング、配布を規定したもので、Open Annotation Data Modelをベースにしたものです。

同じタイミングで、EPUB 3 EDUPUB Profileの仕様草案も公開されています。これはEPUB拡張のデジタル教科書の仕様です。

 EDUPUBについては、イーストの下川さんのスライドがよくまとまっています。

 

関連エントリ

5月 30

IBMがEPUB 3を主たるドキュメントフォーマットに採用したことについて報告書を公開

2月13日に、IBMが主たる社内文書のパッケージドポータブルドキュメントフォーマット(特定の環境に左右されず、どこでも同じように利用できるドキュメントフォーマット、だと思う)としてEPUB3をサポートするというニュースがありました。

 上で、IBMがEPUB3をサポートすると決定してから得られた経験をホワイトペーパーとしてIBMとIDPFが共同でまとめて出すよと予告していたものが、本日、EPUB版で公開されました(ホワイトペーパーとは呼ばれていないものの、おそらくこれですよね・・・)。

 
 内容は、IBMはEPUB3を採用することを決断した経緯・理由を説明しているもので、IBMのMobileFirstが大きなきっかけになったようです。”Mobile First”という言葉そのものは、Luke Wroblewski氏が著書”Mobile First“が提唱したのが最初のようで、モバイルを起点に考え、他のデバイスにも適応できるレスポンブなものを作ろう、そうすると、いろいろなデバイスに適応した無駄のない良いものつくれるよという考えだと理解していますが、それをIBMが2013年に本格的に採用していたんですね。

 Mobile Firstで考えた場合、PDFはモバイル環境での扱いに難がある。PDFやHTMLは可搬性に難がある(PDFも?という気がしないではないですが)。さらにアクセシビリティも考慮するとEPUBがよいんじゃないということになったようです(だいぶ間を端折っています)。

 では、EPUBの生成はどうするかということで、DITAが用いられているようですね。DITA使ってるんじゃない?という話は2月の時点で耳にしていたので、ちょうど3月に行われるDITA Festa2014 Osakaは気になって仕方なかったけど、平日開催で時間が作れず、結局行けなかったことをこのペーパーを読んでいて思い出しました。惜しいことをした。

 おぉと思ったのが、IBMが使用しているEPUBビューワーの話で、FirefoxのプラグインであるLucifox EPUB readerを使用しているそうです。ただし、そのままではアクセシビリティ対応に問題があるということで、IBMが要件をLucifox開発者に挙げて改修してもらったそうです。そして、改修されたアクセシブルバージョンのLucifoxがIBMの40万以上のシステムに展開されて利用されているのだとか。Readiumは将来的には利用できる可能性があるものの、現段階ではアクセシビリティ対応がまだまだということで採用は見送られたようですね。Readium FoundationにIBMも参加しているので、将来的にはIBMが求める機能が実装できるよう頑張るということも書いてありました。

5月 29

Bookshareで個人ユーザーが最も早く簡単にアクセシブルな本を読む方法

DAISY図書などのアクセシブルコンテンツを集めた米国の電子図書館Bookshareを個人ユーザーが使う場合の、最も簡単で早い方法をBookshareブログが紹介しています(サポートチームによくされる質問なのでまとめたとか)。

 動画も公開されています。

 上の動画で紹介されるBookshareのWeb ReaderのUIがほとんどReadiumと同じなので、おや?と思ったのですが、調べてみたらやはりReadiumをベースとしたものでした。

 Bookshareでは、ReadiumをベースにDAISYも読めるように開発をしたのでしょうか。DAISYに対応しているかどうかも気になりますが、現行のReadiumは操作性から見てもまだDAISYユーザーが満足する機能がないように思えますので、Bookshare版では、そこもどのように拡張開発したのかが気になるところです。

#Benetech社のgithubリポジトリには、DAISY Pipeline 2のスクリプトも置かれていますので、もしかしたらビューワーに移す段階で、DAISYからEPUB3に変換しているのかもしれません。

 ちなみにBookshareで個人ユーザーが最も早く簡単にアクセシブルな本を読む方法は以下です。

  1. Google ChromeでBookshareにログインします。
    Bookshare_login
  2.  

  3. 読みたい本を検索します。
    bookshare_Search
  4.  

  5. 検索結果一覧の各書籍に表示される“Read Now”をクリックします。
    readnow
  6.  

  7. Chrome拡張プラグインのインストールが求められるので、インストールします(プラグインのインストールは最初だけです)。
  8.  

  9. 本が開きますので
    openbook

    openbook2

    TTSボタン開始ボタンを押して、読み上げをスタートさせます。
    tts

なお、Bookshareの個人会員登録の対象はそのサービスの趣旨から読書に障害を持つ方になっています。

5月 01

EPUB3 からDTBook(DAISY XML)に変換するツールを作るNorwegian Library of Talking Books and Brailleのプロジェクト

EPUB3からDTBook(DAISY3のテキストコンテンツのためのXMLファイル)に変換するツールを作るプロジェクトをNorwegian Library of Talking Books and Braille(NLB)が進めています。DAISY Pipeline2のモジュールとして開発するようです。

EPUB3のコンテンツをDAISYに変換できれば、DAISYユーザーの使い慣れたDAISYのリーディングシステムでEPUB3由来のコンテンツを利用することもできるようになります。

このプロジェクトで作成するモジュールは、ガイドラインに従って厳密にマークアップされた北欧の図書館(NLBMTMCelia, NotaSBS)作成のEPUBからの変換を想定しているようです。ガイドラインから外れたEPUB3ファイルもDTBookに変換できるものになるかはまだ不明です。しかし、DTBookに変換できれば、そこからさらにDAISY2.02への変換も可能ですので、プロジェクトの進展を期待したいところです。

関連エントリ