5月 27

EPUB3 ≒ DAISY4 — EPUB 3とDAISY 4の関係と現在の状況 —

EPUB 3とDAISY 4との関係についてまとめました。

DAISY 4とは

 正式には“Authoring and Interchange Framework for Adaptive XML Publishing Specification”(ANSI/NISO Z39.98-2012)と呼ばれる米国情報標準化機構(NISO)の規格のとして2012年8月に公開されたフォーマットです。

 なお、海外では、“ANSI/NISO Z39.98-2012”、”DAISY AI”もしくは、”ZedAI(”Z39.86 Authoring and Interchange Framework”の略)“のほうが通称として使用されることが多く、「DAISY4」というナンバリングされた名称は現在、通称としてはほとんど使用されていないようです(ここでは便宜上「DAISY 4」という呼称も使用します)。

 「DAISY AI」のAI(Authoring and Interchange)が意味するように、DAISY4は「交換フォーマット(中間フォーマット)」です。コンテンツの提供者側が保有するフォーマットで、そのまま読者が利用するためのフォーマット(「配布フォーマット」)ではありません。イメージは以下のような感じです。
次のテキストでイメージの説明あり 

 コンテンツのテキストや動画、音声などを格納したDAISY AIという交換フォーマットからテキストDAISY的なEPUB、マルチメディアDAISY的なEPUB、点字データ、アクセシブルPDFなどアクセシブルな形で利用者が利用する各種配布フォーマットに変換するイメージです。

ANSI/NISO Z39.98-2012 (DAISY4)仕様のOverview部分だけ以下のエントリで訳してみましたので、こちらも参照してください。

DAISY 4とEPUB 3の関係

 2011年10月に仕様が正式に公開されたEPUB 3は、DAISY4の主要な配布フォーマットに位置づけられ、テキストDAISYやマルチメディアDAISYのような利用が想定されています。「EPUB3とDAISY4は統合した」という説明がされることがありますが、その「統合された」部分とは、配布フォーマットを指しています。ちなみにEPUB3の各仕様のエディタに名を連ねている方々を見ていただいても分かりますが、EPUB 3の開発にもDAISYコンソーシアムは非常に深く関わっています。

 DAISY4の開発当初は交換フォーマットだけではなく、DAISY4の配布フォーマット版の開発も検討されていたようですが、EPUB3にDAISY4の配布フォーマットとしての要件がほぼ受け入れれることになったため、DAISY独自の配布フォーマットの開発はやめて、DAISYの交換フォーマットとEPUB3の開発に力を入れる事になったそうです。そのあたりの経緯は以下をご参照ください。

 EPUB2からEPUB 3への主な変更点は以下の通りで、HTML5対応、インタラクティブ機能の他に全体的なアクセシビリティの強化がはかられています。

  • 動画・音声ファイルのサポート
  • SMIL3.0のサブセットが仕様に組み込まれ、テキストと同期した形で音声を再生することが可能に(EPUB Media Overlays)。
  • MathMLのサポート
  • JavaScriptのサポート
  • Text-to-speechのサポート機能強化(CSS3 Speech Module、インラインSSML、PLS(Pronunciation Lexicon Specification)
  • HTML5(XHTML5)マークアップ
  • 国際化対応(縦書きなどの日本語組版対応など)

 マルチメディアDAISY的な機能は、音声とテキストを同期させるEPUB Media Overlaysによって実現されます。


例: EPUBリーダーReadiumでMedia Overlays付きEPUB3を再生するデモ

 テキストと動画の同期は、残念ながら現時点ではEPUB Media Overlaysではサポートされていません。動画とテキストを同期させることができれば、手話通訳動画を挿入したり、読み上げにあわせて絵が動く絵本のなどが実現できるので、ぜひ対応して欲しいところです。 

DAISY4の現在の状況

DAISY4の現時点での状況をまとめると以下の通りです。

DAISY的EPUB3の閲覧環境

EPUBリーダーのMedia Overlays対応

 EPUB 3の閲覧環境はこの1年で大きく改善されましたが、EPUB Media Overlaysに対応しているEPUBリーダーはまだ多くありません。私が把握している限りでは、ReadiumとiOSのiBooksです。

 Media Overlaysに対応はしても、音声の再生制御(音量、スピード、再生間隔)や読み上げ箇所の様々なレベルでの移動(特にキーボードを使用しての)機能等は既存のDAISYリーダーのそれと比較するとまだ十分ではありません。
 

DAISYリーダーのEPUB 3対応

 従来のDAISYユーザーに特化したDAISYリーダーでのEPUB対応も重要です。DAISYリーダーのEPUB対応については、以下のエントリで述べた通りで、EPUB2に対応しているDAISYリーダーはいくつかあるものの、EPUB3対応しているリーダはida-readerVoice Dream Readerぐらいでで、どちらもMedia Overlaysには対応していません。

 なお、話は少し変わりますが、EPUBに対応したDAISYリーダーでは、当然ですが以下のデモのようにEPUBをテキストDAISYと同様にTTSで再生を細かく制御しながら読み上げることが可能です。


例: EPUB2に対応したDAISYリーダーDolphin EasyReaderで広報ひらつかEPUB版を読み上げる。

 上のデモで使用したDolphin EasyReaderは残念ながらEPUB3未対応ですが、日本語TTSエンジンを搭載したEPUB2/EPUB3両対応のDAISYリーダーが登場すれば、日本のDAISYユーザーの選択肢が大幅に広がるかもしれません。

配布フォーマットへの変換ツール

 DAISY4は交換フォーマットですので、利用者が利用できる各種「配布フォーマット」に変換するツールが必要です。そのツールとしてDAISYコンソーシアムが開発しているのが、以下の「DAISY Pipeline 2」です。

 開発ロードマップを見る限り、2013年で開発は終了するようです。DAISY4からEPUB 3への変換モジュールは、一応提供されているものの、課題は残っているようで開発が続けられています(「ZedAI」はDAISY4を指す)。

音声とテキストに同期させるための編集ツールであるTobiはEPUB 3 Media Overlays生成にすでに対応しています。

米国の全国指導教材アクセシビリティー標準規格

 米国では個別障害者教育法(IDEA 2004)によって電子教科書の電子ファイルをNIMAS形式(全国指導教材アクセシビリティー標準規格)でNIMAC(全国指導教材アクセスセンター)に提供する義務が出版社に課されています。そのNIMAS形式は実質、DAISYなのですが、そのNIMAS形式が現時点ではまだDAISY3ベースです。しかし、これは時間の問題で、DAISY 4に移行すると思われます。

まとめ

 DAISY4の作る/読む環境は現時点では十分とはいえませんが、DAISY4の仕様の正式な公開が2012年8月ですので、まだ1年を経過していません。環境が整備されるまでもう少し時間は必要ではないかと思われます。

関連エントリ

EPUB 3とDAISY 4の関係
DAISYからEPUB 3に変換する
DAISY再生ソフト・機器のEPUB対応
5月 23

EPUB2に対応したDAISYリーダーDolphin EasyReaderで広報ひらつかEPUB版を読み上げる

前のエントリで紹介したように日本語及びEPUB3に対応したDAISYリーダーは現時点ではないようなので、日本語に対応し、かつEPUB2に対応しているDAISYリーダーDolphin EasyReader広報ひらつかEPUB版を読み上げてみました。読み上げたのは、平成25年5月3週号です。

 以下はその動画キャプチャです。

 私がちょっと使ってみた感じではテキストDAISYに近い使い方はできそうに感じられましたが、実際のところはどうなのでしょうか。DAISYリーダーで読み込んだEPUBは、テキストDAISYにどこまで近づけているのか。テキストDAISYに及ばないとするなら、どの部分が及ばないのか。今回試してみて気になったことでした。足り部分をまとめて、EPUBコンテンツの制作者にそこをばしっと示せるとよいのですが。

使用ソフト
Dolphin EasyReader ver.6.03 日本語版(現時点での安定版の最新版です)Trial版
参考 :Dolphin EasyReader6.03 日本語版 販売 | 支援技術開発機構

関連エントリ

EPUB 3とDAISY 4の関係
DAISYからEPUB 3に変換する
DAISY再生ソフト・機器のEPUB対応
5月 17

EPUB3に対応しているDAISY再生ソフトida-readerでEPUBを試す。

 先のエントリでEPUBに対応しているDAISY再生ソフト/機器を調べてみましたが、その中で唯一EPUB3に対応していたida-readerのトライアル版でEPUBを試してみました。

ida-reader
http://www.idareader.com/

 気になっていた以下の2点を中心に確認してみました。

  1. ida-readerで開いたEPUBがテキストDAISY的に使用できるか
  2. ida-readerがEPUB Media Overlays対応しているか

なお、使用するEPUB3のサンプルファイルは主に以下で公開されているファイルを使用します。

  なお、私が今回使用したida-readerはMac版です。Windows用とMac用で若干機能に差があるようですので、ご注意ください。

1.EPUBをテキストDAISY的に使用してみる

 普通のEPUBファイル、ということで一番問題なさそうな、欧文のみの”EPUB 3.0 Specifications“をida-readerで開いてみました。これがida-readerのUIです。

ida-readerのスクリーンショット

 下部のナビゲーション部分にある「Sound」でTTSエンジンによって読み上げるのか、コンテンツが同梱している録画された音声ファイルを読み上げるのかを選択することができます。テキストDAISY的な使用感を確認したいので、まずはTTSエンジンによる読み上げを試します。
Sound欄のTTSボタンを押した状態

  再生ボタン(start)を押すと、TTSエンジンによる読み上げがスタートします。

ida-readerによるEPUBのTTS読み上げ。読みあげているパラグラフは黄色、単語は水色にハイライトされている

 読み上げているパラグラフは黄色、読み上げている単語は水色でハイライト表示されています。なお、現時点では日本語のTTSエンジンを搭載していないので、日本語の読み上げには対応していません。

 GUIのナビゲーションでは、

・文字の拡大縮小
・読み上げ音声のボリューム調整
・読み上げスピードの調整
・再生箇所の移動(戻る、繰り返す、進む)
・セクションの移動

などが用意されています。キーボードショートカットを使用すればより細かな制御が可能になるのでしょうか(ショートカットの案内を見つけられなかった・・・・)。

 

2.EPUB Media Overlaysに対応しているか

 EPUBでマルチメディアDAISYのような機能を実現するためには、リーダーがEPUB Media Overlaysに対応している必要があります。EPUBリーダーだとiBooksやReadiumなどが一応対応している機能です。DAISY再生ソフトであるida-readerには対応していてほしいところですが、どうでしょうか。

 epub-samplesで公開されている以下のMedia Overlays対応のサンプルEPUBファイルで試してみました。

 「Sound」欄で「Audio」を選択します。
Sound欄のAudioボタンを押した状態

 これで、ida-readerがMedia Overlaysに対応しているならば、再生ボタンを押せば、EPUBに同梱された音声ファイルを読み上げつつ、読み上げている箇所にテキストをハイライト表示させるはずです。

 
 が・・・・、一向にに音声の再生も、テキストのハイライトもされません・・・。うーん。
Media Overlays対応のEPUBの録画音声による読み上げを試みたスクリーンショット。読み上げも始まらず、テキストのハイライトもされない

 
 IMAGEDRIVEさんが以下で公開されているMedia Overlays対応のEPUBファイルも一通り試してみましたが、どれも結果は同じでした。

  現時点ではEPUB Media Overlaysには対応してないようです。残念・・。

まとめ

 DAISY再生ソフトであるならばMedia Overlaysに対応して欲しかったところですが、特にDAISY再生ソフト向けに加工されたわけではない、普通のEPUBでも、TTSで読み上げたり、読み上げているテキストをハイライトさせたり等々、テキストDASIYに近い使い方がida-reader上でならできる(らしい)ことは確認できてよかったです。

他のEPUB対応DAISY再生ソフトでもEPUBファイルが

  • リフロー型である。
  • 文字情報がテキストデータとして提供されている。
  • 目次が用意されている。
  • 代替テキストが提供されている。

などの要件を満たせば、同様のことが可能であろうと思われます。iBooksなどのEPUBリーダーではTTS読み上げによるテキストハイライトはまだできないようですし、ナビゲーション機能が強化されているDAISYリーダーでEPUBを読むという選択肢もありかもしれません。

関連エントリ

EPUB 3とDAISY 4の関係
DAISYからEPUB 3に変換する
DAISY再生ソフト・機器のEPUB対応
5月 16

EPUBに対応したDASIY再生ソフトウェアと再生機器

 DAISY4とEPUB3の関係は以前、別のブログで書いた以下のエントリの通り、DAISY4は交換フォーマット、EPUB3はDAISY4の配布フォーマット(の1つ)という関係にあります。

 つまり、DAISY4から変換したDAISY的な機能を備えたアクセシブルなEPUB3に再生機器、再生ソフトウェアに対応していなければならないわけですが、考えられる対応のパターンは以下の2つだと思います。

  1. DAISY再生ソフトウェア/機器がたDAISY4から変換したDAISY的な機能を備えたアクセシブルなEPUB3に再生に対応する。
  2. EPUBリーダーがDAISY4から変換したDAISY的な機能を備えたアクセシブルなEPUB3に再生に対応する。

 個人的には2が非常に気になるところですが、1も興味があるところなので、1の可能性の下調べてとして、現時点でDAISY再生ソフトウェア/機器がEPUBに対応しているかを調べてみました。「DAISY的な機能を備えたアクセシブルなEPUB3」への対応状況を調べたいところだったのですが、調べ始めてすぐに「あっ、これはない・・・」と思い至りまして・・、単純にEPUBに対応しているか否かで調べてみました。

 確認したのは、DAISY Consortiumがウェブサイトで掲載している以下のリストです。リストと各メーカのウェブサイト上で確認できる範囲で洗い出しただけですので、漏れがあるかもしれません(もし掲載漏れ等ありましたらお知らせいただけると嬉しいです)

 
  確認した結果が以下の表です。

EPUBに対応したDASIY再生ソフトウェアと再生機器
名前 種別 OS 備考
BookSense DS 機器
DAISY / EPUB Reader for Android ソフトウェア Android EPUB対応を目指しているが、現時点では未対応。開発が止まっている?
Dolphin EasyReader ソフトウェア Windows
Emerson ソフトウェア Windows/Mac/Linux
Go Read ソフトウェア Android EPUB2対応
ida-reader ソフトウェア Windows/Mac EPUB2 / EPUB3対応
Milestone 212 DAISY Player 機器 DAISY Consortiumのリストの情報による
Milestone 312 DAISY Player/Recorder 機器 DAISY Consortiumのリストの情報による
ReadHear PC ソフトウェア Windows Premium版のみの対応。ReadHearのMac版は近いうちにEPUB対応とのこと。
Victor Reader Stream 機器

 辛うじて10に届くくらいで多いとは言えません。しかも、EPUB3対応と明記しているのはida-readerくらいでした。

  調べてみて気になる点は以下の2点でした。

  • ida-readerがどこまでEPUB3に対応しているか(「DAISY4から変換したDAISY的な機能を備えたアクセシブルなEPUB3」に対応している可能性は高くなさそうですが・・・)。
  • DAISY4から生成されたものではない、普通に作られたEPUB2やEPUB3を、視覚障害者ユーザーに特化したDAISY再生ソフトウェア/機器で読む場合の「読みやすさ」。DAISYコンテンツによる読書ほどではないとしても、視覚障害者の方々にとってそこそこ読みやすく、実用に耐えうる読みやすさなのでしょうか。

  (時間と)機会があれば確認してみたいところです。

※2013/06/07追記
日本語の読み上げにも対応した以下のアプリを見落としていました。EPUBも対応しています(EPUB3も一応、対応しています)。

 

関連エントリ

EPUB 3とDAISY 4の関係
DAISYからEPUB 3に変換する
DAISY再生ソフト・機器のEPUB対応
4月 21

アクセシブルなEPUBの作り方 -ウェブアクセシビリティガイドラインとEPUB –

 今回は電子書籍の標準フォーマットとして普及しつつあるEPUBのアクセシビリティについて1つ。
  
 EPUBはデジタル録音図書であるDAISYの要素を多く取り入れているため、フォーマットそのものがアクセシビリティに配慮されているといってもよいフォーマットではありますが、実際にEPUB形式のコンテンツがアクセシブルかどうかは作り手次第です。

 EPUBはHTMLやCSS等のWeb標準技術をベースとしているため、EPUB形式で作成されたコンテンツはW3CのウェブアクセシビリティガイドラインであるWCAG2.0(とそれをJIS化したJIS X8341-3:2010)の対象とする「ウェブコンテンツ(Web技術によって作成されたコンテンツ)」に該当すると思われます。ここで「該当する」というのは、EPUBを作る際にWCAGが参考になるという意味ではなく、WCAG2.0(JIS X8341-3:2010)の準拠が求められる場面において、EPUBコンテンツの作成者はWCAG2.0(JIS X8341-3:2010)に対する目配りも必要になってくるという意味です。

ウェブコンテンツとは、ウェブブラウザ、支援技術などのユーザーエージェントによって利用者に伝達されるあらゆる情報及び感覚的な体験を指し、例えば、ウェブアプリケーション、ウェブシステム、携帯端末などを用いて利用されるコンテンツ、インターネット、イントラネット、CD-ROMなどの記録媒体を介して配布されるウェブコンテンツ技術を用いて制作された電子文書、ウェブブラウザを用いて操作する機器などに適用する。
from JIS X8341-3:2010「1.適用範囲」

 
 WCAG2.0関連文書の1つであるWCAG 2.0 実装方法集では、PDFに対する言及はあるものの、EPUBに対する言及はまだありません。しかし、いずれEPUBに関する記述も追加されるのではないかと思われます。もしくは、HTML、CSS、Script、SMIL等々EPUBで使用されているWeb技術については、それぞれ個別に項目が立てられてまとめられていますので、それらを参照することになるのかもしれません。

 というわけで、「今回は、そういうのを加味しつつ、アクセシブルなEPUBの作り方について紹介しますっ!」と話をすすめたいところですが、EPUBの仕様を管理しているIDPFがEPUBのアクセシビリティガイドラインとしてまとまった文書を公開していますので、それを紹介するに留めます。

 EPUB 3仕様のエディタの1人であるMatt Garrish氏の以下の著書もよくまとまっていますのでお勧めです。O’Reilly Mediaから無料で入手可能です。


Accessible EPUB 3 : Best Practices for Creating Universally Usable Content

 By Matt Garrish
 Publisher: O’Reilly Media
 Released: February 2012

 
これらのドキュメント、長くはないとはいえ、最初にこれらを全部読むのもちょっとしんどいなぁという方には14のTipsにDIAGRAM Centerがまとめた以下のようなものもあります。 とっかかりとしてどうでしょうか。

関連エントリ

ウェブアクセシビリティガイドラインについて
ウェブアクセシビリティガイドライン: 代替テキスト
ウェブアクセシビリティ: 動画
ウェブアクセシビリティ :リンクのはり方
ウェブアクセシビリティ : テキスト
EPUBについて
8月 23

DAISY4からEPUB3への橋渡し役、DAISY Pipeline 2

 先のエントリで紹介したように、DAISY4こと、ANSI/NISO Z39.98-2012の仕様が先日正式に公開されました(以下、ANSI/NISO Z39.98-2012をDAISY4)。これはいわゆる中間(交換)フォーマットの仕様で、そのまま利用者が読書をする目的のフォーマットではありませんので、利用者が読書に利用するためにはEPUB、DAISYなどの配布フォーマットに変換する必要があります。そのDAISY4と配布フォーマットの間を橋渡しをする役目を担うのがDAISY Pipeline 2です。

DAISY Pipeline2
http://www.daisy.org/pipeline2/

(河村 宏氏の講演「DAISYの新時代―EPUB3を使って自分らしい知識のスタイルを選ぶ」より)

 今回は、DAISY4と並んで重要である配布フォーマットへの変換ツール、DAISY Pipeline2をその使用方法を含めて紹介します。なお、このエントリを書いている2012年8月22日時点で2012年7月3日に公開された2.1.3beta版が最新となっていますので、この2.1.3beta版を中心に話を進めていきます。

1.出入力フォーマット

 現時点でDAISY Pipeline 2.1.3betaで変換出来るフォーマットは主に以下の通りです。上では、DAISY4を起点にと、紹介しましたが、DAISY2.02などからもEPUB3に変換することができます。

  • DAISY2.02 → EPUB3
  • DTBook(DAISY3のXMLドキュメント) → EPUB3
  • DTBook(DAISY3のXMLドキュメント) → DAISY4 XML
  • DAISY4 XML → EPUB3

 現時点では、DAISY3、DAISY4については、出入力ともそれぞれのコンテンツファイル部分(DAISY3、DAISY4という器のなかに入っているコンテンツ本体)のみの対応になっているようです。

将来的に以下のように出入力フォーマットとしてDAISY3、DAISY4に対応していく必要があります。

  • DAISY3 → EPUB3
  • DASIY3 → DAISY4
  • DAISY4 → EPUB3

  DAISY3→EPUB3は、2012年6月以降の開発スケジュールに組み込まれています。それ以外のDAISY4→EPUB3、DASIY3→DAISY4はロードマップには掲載されていませんが、”ZedAI to EPUB 3“のLimitationの行間を読むといずれ対応するのではないかと思います。
 
 その他、ドキュメントで確認できた範囲では今後、以下の変換に対応できるようにするとのことです。

  • Word/ODT → EPUB3
  • HTML5 → EPUB3
  • DAISY4 → PEF(点字)

  点字とTTSについては、WGが立ち上がって議論が進められている(いた?)ようです。これは期待したいですね。

 点字
Pipeline 2 Working Group: Braille Production
Braille WGのまとめた要件、議事録など
 
 TTS
Pipeline 2 Working Group: TTS-based Production
TTS WGのまとめた要件、議事録など

2. インターフェイス

 DAISY Pipeline2で提供されているのは、現時点ではCI版のみです(Pipleline1はすでにGUI版の提供あり)。ローカルで実行する場合は、Windowsならコマンドプロンプト、Mac OS、Linuxならばターミナルを使用しましょう。なお、開発ロードマップによると、GUI版も2012年12月に公開される予定とのことです。
 
 また、これはユーザーというよりも開発者向けの話になりますが、開発中であるものの、Web UIとしてWebサービスとして展開することも可能なようです。
DAISY Pipeline 2 Web UI

3.DAISY Pipeline 2を使う

 
 簡単ですが、実際に使用法を紹介します。

3.1. 対応OS

 Windows/Mac OSX/Linux

3.2. ダウンロード

 以下でダウンロードできます。
Downloads – daisy-pipeline

3.3. インストール・実行環境

 とくにインストールは必要ありません。解凍したフォルダを作業しやすい適当なディレクトリに置いてください。

 ただし、プログラムの実行にはRubyとJavaを実行できる環境が必要です。詳細はREADME.txtもしくは以下を参照してください。Mac OSならば、RubyもJavaもすでにはいっているはずです。

Installing the Pipeline2

 

3.4. DAISY AI(DAISY4 Book Profile)を変換してEPUB3を生成してみる

 まずはDASIY Pipeline2の実行の基本から。README.txtに記載のあるとおり、カレントディレクトリをcliディレクトリに変更して実行します。

 
   
 では、サンプルファイルとしてついている以下のDAISY4のコンテンツファイル、alice.xmlをEPUB3に変換してみます。

  コマンドの構文は以下です。

#Windows
 cli/dp2.exe command [option]

#Mac OS/Linux
 cli/dp2 command [option] 
 

 

  今回は私はMac OS上で実行して、EPUB3に変換したのでコマンドは以下のようになります。

 
 $ cli/dp2 zedai-to-epub3 --i-source samples/zedai/alice.xml --x-output-dir  samples/output 
 

 上のコマンドを分解すると以下のようになります。

  • cli/dp2: アプリケーションの指定。Windowsなら cli/dp2.exe
  • zedai-to-epub3: zedaiからepub3を生成を命令するコマンド
  • -i-source:入力ファイルを指定するオプション。今回は”samples/zedai/alice.xml”と指定。
  • –x-output-dir:変換して出力するEPUB3の置き場所を指定するオプション。今回は”samples/output”ディレクトリ下に出力するように指定。

実行すると以下のようにソースファイルからうねうねとEPUB3へ変換していってくれます。

 
 $ cli/dp2 zedai-to-epub3 --i-source samples/zedai/alice.xml --x-output-dir samples/output
[DP2] Waiting for the WS to come up
[DP2] The daisy pipeline 2 WS is up!
[DP2] Job with id b86104ce-30c8-4527-936d-e43e6969e66b submitted to the server
[WS] INFO(1) - Message:writing in-memory document to file:/Users/hogehoge/daisy-pipeline/samples/output/epub/Content/alice-1.xhtml
[WS] INFO(2) - Message:writing in-memory document to file:/Users/hogehoge/daisy-pipeline/samples/output/epub/Content/alice-2.xhtml
          ・
          ・
          ・ 
[WS] INFO(5) - Message:copying disk file to file:/Users/hogehoge/daisy-
[WS] INFO(13) - Message:copying disk file to file:/Users/hogehoge/daisy-pipeline/samples/output/epub/Content/images/alice09a.png
[WS] INFO(14) - Message:writing in-memory document to file:/Users/hogehoge/daisy-pipeline/samples/output/epub/Content/package.opf
[DP2] The job b86104ce-30c8-4527-936d-e43e6969e66b has been deleted from the server
[DP2] DONE 
 

 

 ”DONE”と表示されると指定したディレクトリにEPUB3ファイルとEPUB3としてパッケージ化する前の状態のファイルが生成されています。


  
 今回実行したのは、zedai-to-epub3というコマンドですが、他にも以下のようなコマンドが実行できます。

  • dtbook-to-zedai(DTBookからDASIY4のコンテンツファイルに変換)
  • daisy202-to-epub3(DAISY2.02からEPUB3に変換)
  • dtbook-to-epub3(DTBookからEPUB3へ変換)

 オプション等はヘルプコマンドや以下のページでも参照することができます。samplesディレクトリにはDAISY2.02、DTBook(DAISY3)、ZedAI(DAISY4)のサンプルファイルもありますで、興味をお持ちの方はぜひお試しください。
Scripts — Short description of available scripts with links to each script

 なお、最後になりますが、以下のワークショップのスライド資料も参考になります。
Pipeline 2 Web Service Workshop: Integration and Interoperability 
  

関連エントリ

EPUB 3とDAISY 4の関係
DAISYからEPUB 3に変換する
DAISY再生ソフト・機器のEPUB対応
6月 24

EPUB3が ISO/TS (Technical Specification)になるようです。

 ISO/IEC JTC1/SC34/AHG4 ※1においてEPUB3の国際規格化に向けた議論が進められています。そのAHG4のコンビーナを務める村田真氏(@muratamakoto)の先日のツィート(以下)によると、議論の結果、EPUB3を正式規格IS(International Standard:ISOの正式規格)の一歩手前の段階であるISO/TS (Technical Specification)※2にすることでIDPF※3、ISO/TC46※4、IEC/TC100※5、JTC1/SC34の間で合意したとのことです。
   

  村田真氏とともにAHG4の共同コンビーナを勤める韓国のYong-Sang Cho氏(@zzosang)のツィートもあわせて以下に掲載します。

(上をGoogle翻訳)
予想されるように、電子出版の標準#EPUB3はISO/ IECのTechnical Specificationに推進そうです。技術委員会の間の合意によって…韓国で提案します。目標は、2013年上半期中に終了。

 韓国語を私が読むことができないため、Yong-Sang Cho氏のツィートは機械翻訳に頼ってしまいました。そのため、翻訳もやや不確かなところがありますが、おおよそのところは理解できるのではないかと思います。2013年上半期にISO/TS化ということなのでしょうか?
 
 村田真氏とYong-Sang Cho氏が言及されているISO/IEC JTC1/SC34/AHGの電話会議の議事録がすでに公開されています(以下)。
[PDF]Minutes of the 2012-06-20 Teleconference of ISO/IEC JTC1/SC34/AHG4 (第6回電話会議議事録)

  結論部分はまだドラフトの段階ではありますが、ここでは以下の3つが挙げられています。

  • 本件について最終的な議決をするためにJTC1/SC34はAHG4(の活動期間?)をさらに更新することをAHG4は勧める。
  • JTC/SC34の下にJWG(Joint Working Group)を作り、ISO/TC46、IEC/TC100のようにEPUBに関心を持つ委員会がこのJWGに参加することをAHG4は勧める。
  • 韓国からEPUB3がTechnical Specificationの草案としてJTC1にfast-track submission ※6されることをAHG4は歓迎する。

 
 この会議では長期保存(digital preservation)や韓国のEPUB国家規格化にむけた動向についてもトピックにあがっており、なかなか興味深いところです。

 

【参考】第5回以前の電話会議の議事録。
[PDF]第5回電話会議議事録(2011-08-2)
[PDF]第4回電話会議議事録(2011-07-27)
・第3回電話会議議事録(公開されているか不明)
・第2回電話会議議事録(公開されているか不明)
[PDF]第1回電話会議議事録(2011-02-09)
 

※2012/07/02追記

 

[PDF]Resolutions of the ISO/IEC JTC 1/SC 34 Plenary Meeting, Brasilia, Brazil, 2012-06-25, 29

Resolution 8: Re-establishment of Ad Hoc Group 4 on EPUB
SC 34 re-establishes Ad Hoc Group 4 on EPUB of IDPF* with the following terms of
reference:
– to prepare the creation of a Joint Working Group (JWG) for EPUB (and possibly
other related topics) under JTC 1/SC 34 with ISO TC 46 and IEC TC 100 /TA 10
involved.
SC 34 notes that EPUB 3 will be submitted as a Draft Technical Specification by the
Korean National Body via the JTC 1 fast-track procedure and it will be assigned to the
SC 34/JWG when approved.
SC 34 re-appoints Dr. Makoto MURATA (Japan) and Dr. Yong-Sang CHO (Korea) as the
Co-Convenors of this ad hoc group.
*=International Digital Publishing Forum (http://www.idpf.org/)

【註】

※1 ISO/IEC JTC1/SC34/AHG4

 International Organization for Standardization/International Electrotechnical Commission Joint Technical Committee 1/SubCommittee 34/Ad Hoc Group4。日本語に訳すなら国際標準化機構 (ISO) と国際電気標準会議 (IEC) の第一合同技術委員会第34専門委員会第4特別班。つまり、文書の記述と処理の言語の標準化について検討する専門委員会(SC 34)の下にアドホックグループがつくられて、その中で議論が進められています。

ISO/IEC JTC 1/SC 34
http://www.itscj.ipsj.or.jp/sc34/ 

※2 ISO/TS (Technical Specification)

ISO/TS (Technical Specification)については、以下をご覧ください。
用語の知識 ISOにおける技術文書
ISO規格 | 調べ方案内 | 国立国会図書館

※3 IDPF

International Digital Publishing Forum。EPUBの標準化団体。
http://idpf.org/

※4 ISO/TC46

ISO/TC46(International Organization for Standardization/Technical Committee 46。「情報とドキュメンテーション」に関する技術委員会。
http://www.iso.org/iso/iso_technical_committee.html?commid=48750

E1300 – 2012年ISO/TC46国際会議<報告> | カレントアウェアネス・ポータル 

※5 IEC/TC100

International Electrotechnical Commission/Technical Committee 100。オーディオ・ビデオ・マルチメディアシステムおよび機器に関する専門委員会。
http://tc100.iec.ch/index_tc100.html
  ISO/IEC JTC1/SC34/AHG4には、TC100/TA10(マルチメディア電子出版及び電子書籍)の人が主に参加しているようです。
 

※6 fast-track submission

 いくつかの段階を省略して規格化を迅速に行うための手続きのことのようです(詳細は以下の26、27ページをご覧下さい)。
[PDF]標準化教育プログラム [共通知識編] 第8章 国際規格の作り方

1月 25

iBooks Authorのibooks形式ってなんぞや– HTML5電子書籍余話 –

 先日の「HTML5電子書籍(1)」の続き、というよりも、(1)と(2)の間に入る余話になります。

 (2)を書いている途中であれの発表があったもので、そのまま続きを書いてよいものか調べておりました。それでせっかく調べたので、ということでまとめてみました。あのAppleの発表を実況サイトを追った範囲では、HTML5とJavaScritpばかりが強調されてEPUBには全く触れていなかった印象でしたからね。

というわけで、AppleのiBooks Authorです。

 

1. ibooks形式を作る

  まずはiBooks Authorでibooks形式の電子書籍を1つ作ってみます。といっても、ほとんどサンプルをそのまま使用したものにします。

 ファイル名は「ibooks_auhtor_test」にしました。スペルミスは一度笑ってスルーしてください。 
  
 このままサンプルをibooks形式のファイルとして書き出してしまおうと思います。

 「ファイル」→「書き出す」を選択すると以下のような画面がでます。

 ここで「iBooks」を選択するとibooks形式でコンテンツを書き出すことができます。

 
 
 これで、一応ibooks形式の電子書籍を作成できました。 

 

2. ibooks形式の中身を見る

 
 ではでは、ということで、ibooks形式の中身をのぞいてみたいと思います。
 
 拡張子のibooksをzipに変更して、そのzipファイルを解凍すればibooks形式の中を開くことができます。上で書き出したibooksファイルの中身を見てみると以下のようになっています。 

 中身を見ているとファイル構造そのものはほとんどEPUBです。コンテンツファイルがXHTML5で作成されたり、SVGや動画、音声ファイルに対応したりしているので、EPUBはEPUBでもEPUB2かEPUB3のどちらなんだろうかと迷うところもありますが、「ibooks.opf」ファイルがEPUB2のものなので、EPUB2かEPUB3かと言われると、EPUB2なのかなと思います。

とはいえ、
 
 トップレベルのディレクトリにある「minetype」ファイル(このファイルは〜形式であると宣言するファイル)には
 

application/x-ibooks+zip
 

とEPUBと異なるminetypeがしっかり定義されています。

 さらに各CSSの冒頭では

 
@namespace ibooks "http://www.apple.com/2011/iBooks"
 

と「-ibooks-」という独自の接頭辞が定義され、「-ibooks-」の接頭辞を持つibooks独自のプロパティが至るところで使用されています。
 

 つまり、ここまでの話を総合すると
 
ibooks形式=EPUB2をHTML5対応させて独自拡張したApple独自のフォーマット(読めるデバイスはiPadに制限)

 と言ってしまってよいかと思います。

 さらに@wakufactory さんが以下で紹介されているようにDashboardウィジェットというHTMLウィジェットで作成したウェブアプリを組み込むこともできます。

iBooks AuthorのHTMLウィジェットの作り方

 ウィジェットという形でウェブアプリを組み込めるならば、正直、使い方次第でもう何でもありになってしまいそうです。インタラクティブな機能はEPUB3の仕様が含有するそれの範囲を超えているのではないでしょうか。
 

 ちなみに・・・、なのですが、@commonstyle さんにお教えいただいたところによると、ibooks形式の拡張子を「.ibooks」から「.epub」に変更するとAdobe Digital Editions ver.1.72(ADE)では開けてしまうようです。

 実際に拡張子を「.epub」に変更して試してみると完全ではないようですが、一応、開けました。こういうところにEPUB由来を感じます。

 
 でも、ADEで開けても、肝心のiBooksでは開けないんですよね・・(レイアウトは崩れるが一応開けるEPUBビューワーはいくつか確認できました)。
 
 

3. ibooks形式のソースの編集する

 ところで、iBooks Authorで手軽に作れるのはよいとして、そのソースを直接編集できないのかという疑問も。

 上述のように中を開くことはできます。中のソースを直接編集してまたibooks形式に変換できるのかということですが、EPUBをベースにしているので、ibooks形式に固める方法もEPUBと同じ方法でいけるようです。つまり、以下のような感じで

$ cd ibooks_auhtor_test
$ zip -0 -X ../ibooks_auhtor_test.ibooks mimetype
$ zip -r ../ibooks_auhtor_test.ibooks * -x mimetype

と、minetypeファイルを除く形で圧縮をかけるとibooks形式のファイルに再度固めることができるようです。

 とはいえ、Appleの規約がそれを許すかどうかはよくわかりません(規約の拘束力がどれほどのものかも含めて)。

でも、一応、技術的には可能と。最も仕様が公開されないとどこまでいじってよいのかもよくわかりませんね。

 

4. itmsp

 itmpとはなんぞやですが、「ファイル」→「公開」を選択すると「itmsp」というファイル、というかいくつかのファイルを格納したディレクトリが作成されます。おそらくはiBooks Storeで公開する際に使用するものだと思います(未確認)です。

 今回の場合だと、「ibooks_auhtor_test.itmsp」というディレクトリが作成されるのですが、そのディレクトリには

 とibooksファイルとメタデータ、表紙画像が格納されています。メタデータと表紙画像はiBooks Storeの書誌画面として使用するんでしょうか(未確認)。メタデータと表紙画像は予め外部ファイルとして書き出されるですね。
  
 ここで終わってもよいのですが、 これを書きながら感じたことを余談として2つほど以下に書いてみます。そもそも余話であるはずのこのエントリに余談が許されるのかという問題はおいていて・・・

【余談 その1】 iPad上でEPUBは今、どこまでできるのか的な話

 iBooks上ではibooksもEPUBも同じWebkitを使用しているはず。EPUBにはさすがにHTMLウィジェットは組み込めないと思いますが、同じエンジンを使用しているならば、iPad上で読む限り、ibooks形式でできることはEPUBでもできるのではないかと思ったりします(未確認)。

 そう思わせたものが、米O’Reilly社から無料で公開されている以下の電子書籍(EPUB)です。 

 null
HTML5 for Publishers

By Sanders Kleinfeld
Publisher: O’Reilly Media
Released: October 2011

 この書籍では出版社を対象にしたHTML5の紹介がされているのですが、その中のCanvasの紹介で、お絵かきツールをEPUBファイルの中に組み込んでいたりするんですよね。一応、EPUB2なはずですけど。 

 仕様上はあまり推奨されませんが、iBooks上であれば、いろいろとできてしまいそうな気がします。

  で、同じWebkitを使用しているならば、全くとは言わないまでの、それに近いことはできるのではないかと(UIは除く)。

  時間があれば、ちょっと調べてみたいところです。
   

【余談 その2】 iBooksのEPUB3フル対応はいつなの?的な話(推測しか書いてません)

 

 ところで、iBooksのEPUB3のフル対応はいつなのかという問題ですが、Mobile SafariとiBooksがWebkitを(おそらく)共有している以上、iBooksのEPUB3へのフル対応はもう少し先になるかもしれません。

 EPUB3はW3Cの仕様としてまだドラフト段階のCSS3の仕様をいくつか組み込んでいます。EPUB3の仕様はすで確定し、その仕様には「-epub-」という接頭辞も用意されています。しかし、AppleはiBooksのためにだけにドラフト段階の仕様をiOSのWebkitに対応させる気がないのかもなあぁとこういうのいじってみて感じるところです。-ibooks-という接頭辞を用意して独自のプロパティを使用しているアップルさんではありますが。

 もしMoblie Safariと足並みを揃えることになるとしたら、iBooksのEPUB3フル対応はもう少し先になりそうですね。もう少しといっても次のiOSのアップデートまで、半年先とか長くて1年先ぐらいですが。

※2012/01/30 追記
iBooksはEPUB3にすでに部分的に対応しておりましたので、【余談 その2】を「対応」から「フル対応」へ変更しました。
 

1月 11

パッケージ化されたHTML5電子書籍 – HTML5電子書籍(1) –

 EPUB3の仕様が2011年10月に確定してから3ヶ月ほど経過して、作成ツールやEPUB3リーダーなどがちらほらと現れてきています。ちなみにEPUB3ビューアーについては、以下にすこしまとめた一覧がありますので、参考までに。

ブラウザ・ビュアー – epubcafé
 
 しかし、あえて今回はEPUB3ではなく、HTML5電子書籍について、2回にわけて書いてみたいと思います。

 と・・・いいつつも、まずはEPUBの話から始めます。 
  

1. EPUB3でインタラクティブな電子書籍

 EPUB2ではJavaScript自体を「実行するべきではない」とされていましたが、EPUB3になって、JavaScriptの利用が可能になりました。これによって動的でインタラクティブな電子書籍が作成できるようになります。 
 

2.4 Scripted Content Documents
EPUB Content Documents may contain scripting using the facilities defined for this in the respective underlying specifications ([HTML5] and [SVG]). When an EPUB Content Document contains scripting, it is referred to in this specification and its sibling specifications as a Scripted Content Document. This label also applies to XHTML Content Documents when they contain instances of HTML5 forms.
from EPUB Content Documents 3.0

 
 ただし、EPUBは様々なデバイスで読まれることが想定されています。例えば、デスクトップのような、何でもできてしまうデバイスから、iPadのようなタブレット型PC、サイズの小さいスマートフォン、そして、E Inkのような電子ペーパー端末まであります。特に動画に強い液晶と異なり、動的なコンテンツに弱い電子ペーパー端末はインタラクティブなコンテンツに向いているとはあまり言えません。また、全てのEPUBビュアがJavaScriptに対応しているわけではないのです。

 そもそも・・・

 EPUB3の仕様ではEPUBビュアーのJavaScriptのサポートはオプション。

なのです。

 ですので、仕様の上でもすべてのEPUB3ビュアーがJavaScriptに対応するとは限らないのです。 
 JavaScriptによる動的でインタラクティブなコンテンツの作成する場合でも、JavaScriptに対応していないビュアーでもそのコンテンツが読める範囲内で使用しなくてはなりません。JavaScriptが使用できないとコンテンツが全く読めないとか、コンテンツとして意味をなさないといったものはEPUB3の仕様上認められておりません。
  
で、ここからが、ようやくこのエントリの本題です。
 
 そういうわけで(かどうかはわかりませんが)、より自由に作りたいという動機からEPUBではなく、HTML5で電子書籍を作ってしまおうという動きがちらほらと米国を中心に見られるようになりました。
 
 この動きを大きく分けると以下の2つの動きに分けられると思います。

  • HTML5で作成したコンテンツをアプリケーションとしてパッケージ化
  • Webサイトの電子書籍化 -Webサイトとの境界線が曖昧化するパッケージメディア-

 このエントリでは1のHTML5で作成したコンテンツのパッケージ化された電子書籍を紹介します。2のWebサイト化の話は次のエントリで紹介しようと思っております。 

 

2. パッケージ化されたHTML5電子書籍

 HTML5コンテンツはHTML5+CSS3+JavaScriptで構成されます。もう少し具体的に言えば、Webサイトなどで公開されているHTMLで作られたコンテンツもhtmlファイル、css、JavaScriptで構成されるファイル群です。これらを全て1つのフォルダに入れることでコンテンツとしては一応成立します。

 とはいえ・・、例えば、以下のような構成のコンテンツがあったとして、読者にはその中にあるindex.htmlファイルからアクセスしてもらって・・・となるわけです。


 これは厳しい・・。少なくとも私は気分が萎える・・・

 読者が必要のないファイルをうっかり開いてしまう可能性も高く、コンテンツのソースを変更してしまって読めなくなってしまう可能性も低くありません。そもそもこの状態では権利保護のへったくれもありません(あ、でも、不可能ではないのか。)。

 そういうわけですので、コンテンツを配布するにはやはり以下にように1つのファイルとしてに固める必要があります。


 1つのファイルとして固める。
 読者にはファイルの中身を意識させない・いじらせない。

 

 EPUBやKindle形式のようなフォーマットも、おおざっぱな見方をすれば上のようにhtmlファイルなどを固めたパッケージ用フォーマットとして見ることができます。

 EPUBやKindle形式のようなフォーマットとして固めるのではなく、HTML5として固める方法として、以下の2つを少し詳しく紹介します。

  • ネイティブアプリ化
  • ウィジェット化

 
 

2.1. ネイティブアプリ化

電子書籍をネイティブアプリ化することでパッケージ化する。つまりはアプリ版の電子書籍をHTML5で作るということです。iOSやAndroidのApp Store経由で流す場合はそれぞれのOSにアプリケーションとしてインストールすることになります。

ビュアーアプリを必要とせずに、単体でコンテンツを読むことができます。コンテンツと一緒にそれを読むためのビュアーアプリも一緒にバンドルされているというイメージになります(正確にはそのデバイスのもつレンダリングエンジンを使用すると思われるので、すべてがバンドルされているわけではない)。

 しかし、ネイティブアプリを作成する場合、たとえば、スマートフォンやタブレットPC向けに作成しようとすると

  • iOS: Objective-C
  • Android: Java
  • Windows Phone: C#/VB

という感じでプラットフォームごとに別々の言語を使用しなくてはなりません。

 ちょっとそれはやってられない・・・という方のためにPhoneGapというフレームワークがあります。

PhoneGap
 
 HTML+CSS+JavaScriptで開発したアプリケーションをネイティブアプリケーション化するフレームワークです。ネイティブアプリ化させることができるだけではなく、様々なプラットフォームに対応させることが可能になります。現時点ではWebアプリではアクセスができないデバイスのネイティブな機能にアクセスするAPIも多く提供していますので、カメラをつかったインタラクティブな電子書籍などもつくることができるようになります。 


Supported Features « PhoneGap

  

また、これはiOS専用ですが、Bakerという電子雑誌用のフレームワークもあります。

Baker


Baker Ebook Framework 3.1
http://bakerframework.com/
HTML5ベースを使った電子書籍フレームワーク「Baker」 – MOONGIFT

簡単にいうと、Xcodeのプロジェクトのプロジェクトです。コンテンツをいれるbookディレクトリ以外はすでに用意されているので、このbookにコンテンツファイルであるhtmlファイルやcssなどをいれてやり、コンパイルすればそれだけでできる。

 
上のBakerをさらに利用したLakerというフレームワークもあります。より動的でインタラクティブなものがつくれるようになっているのでしょうか。デスクトップ用ブラウザでも見られるコンテンツの作成も実験的にサポートしているようです。

Laker


Laker
http://www.lakercompendium.com/
jQueryやHTML5を使ってiPhoneやiPad向け電子書籍を作成する為のフレームワーク・Laker – かちびと. net 
 
 電子書籍をネイティブアプリとして作成するメリットとデメリットは以下になるかと思います。 

メリット

・1つのファイルとしてパッケージ化できる。
・iOSやAndroidのApp Storeなどのプラットフォームにコンテンツを配信し、有料化することができる。
・PhoneGap等のフレームワークを使用すれば、ハードウェアの機能にアクセスすることができる。
 

デメリット

・ネイテイブアプリなので読者に「インストール」という「読書」にあまりふさわしくない行為をさせてしまうことになる。
・プラットフォーマーの意向に左右されやすい。
・プラットフォーマーに支払う手数料のコスト
・永続性の問題(プラットフォームのOSのバージョンアップをいつまでもサポートできるのか)
 

 既存のプラットフォームに乗せて課金ができる、コンテンツを有償で配信できるというのは、コンテンツプロバイダにとってなによりの利点かもしれません。デメリットのプラットフォーマーの意向に左右されやすいというのは、その利点の裏返しとも言えます。パッケージはしたいけど、プラットフォーマーの意向には左右されてたくないぞぉという人にとってはウィジェット化という選択肢もあります。
 
 

2.2. Webウィジェット

 ウィジェットはアプリ化と同じでHTML5+CSS+JavaScriptを一つのアプリケーションとして固めたものです。W3Cでかなり検討が進んでおり、ほぼ固まったと言える状態です。

Widget Packaging and XML Configuration(勧告)
Widget Interface(勧告候補)
XML Digital Signatures for Widgets(勧告案)

 これらの仕様の詳細については以下のIBMの解説が詳しいのでこちらをご覧ください。
W3C ウィジェットの構成とパッケージ化
 
 現在、どのブラウザがWeb Wedgetに対応しているかは私が調べた範囲ではよくわかりませんでしたが、Operaは対応しているようです。あと、iOSアプリのCloudReadersもWidgetをサポートしているらしいです。

Opera: Widget packaging and configuration support in Opera Presto 2.7

 ただし、上で紹介したIBMの解説でも紹介されていますが、HTML+CSS+JavaScriptをパッケージ化するウィジェットがすでに複数のプラットフォーマーから提供されており、W3CのWeb Wedgetで一本化とはなかなかすぐにはいかないのではないかと思われます。
 

2.3. その他

その他、以下のようなフォーマットも存在します。ブラウザが主にサイトを一纏めにして保存する際の使用されるようです。

     

  • MHTML形式(Firefoxはプラグインが必要になるが、他の主要なブラウザでは読むだけなら対応しているらしい。)
  • webarchive形式 (Safari)

WARC(Web ARChive) は違いますよね・・。 
 
 

 ウィジェットが選択肢になるのは、もう少し先になるのかなと思います。ただし、プラットフォーマーに左右されずにパッケージ化できるという点では非常に魅力的な方法であると思われます。一本化されるのがW3Cの仕様かどうかは分かりませんが、いずれはまとまるのではないかと思います。そうあって欲しいですね。 
 
 プラットフォーマーの意向に左右されたくない。しかし、Wedgetが使用できるのはまだ先かというところで、いっそWebサイトに移行してしまおうという動きも見られるようになっています。これについては、また次のエントリで紹介します。
 
 
※2012/01/11訂正
当初、このエントリはパッケージ化の手段としてネイティブアプリ化のみを紹介しておりましたが、W3C Webウィジェットの仕様やMHTMLなどについて、HTML5コミュニティ、EPUBコミュニティ、Twitter上でお教えいただきました(ありがとうございます!)ので、構成を変更してWebウィジェットなどの紹介も追加いたしました。

※2012/01/12訂正
Objective-Cを使わずともHTML+CSS+JSだけでXcodeを使ってiOSのネイティブアプリが作れるかもと書いていましたが、HTML+CSS+JSだけではできないと神崎渉瑠さんよりコメントにてご指摘を頂きましたので、「ネイティブアプリ化」の項を修正・加筆書しました。。そもそもiOS SDKも必要ではないか(ツッコミ)。その件をご指摘くださった神崎渉瑠さんのコメントも合わせてお読みいただけると幸いです。

10月 30

2011 Books in Browsers Conference in San Francisco (10/26-10/28)

 Internet ArchiveとO’Reilly Mediaの共催による”Books in Browsers”というイベントが10/26-10/28の3日間行わました。
 
 10/27から「#bib11」というハッシュタグをキーにTwitterのツィートを追うつもりでしたが、膨大な数のツィートがTLに流れてきたので、「こりゃ追い切れない・・・」ということでTogetterでまとめてみました。10/27と10/28、それぞれ1日分ずつまとめてみたのですが、どちらも1000ツィート前後の長さになってしまいました。

 その後、発表資料が公開されたり、来週にはこのイベントのアーカイブ映像が公開されると発表されたりと、追加でいろいろと情報がながれてきたので、Togetterのまとめと一緒にこのエントリにまとめてみました。

Books In Browsers
http://bib.archive.org/
 
プレゼン資料
http://bib.archive.org/2011/07/26/books-in-browsers-program/

Books in Browsers 2011のアーカイブの映像は来週、以下で公開されるようです。

Books in Browsers 2011 -OreillyMedia – Youtube
 
 
以下に”Books in Browsers”のプログラムとその日のまとめ(Togetter)のリンクを掲載しておきます。どの講演も個人的に関心があるところなのですが、10/27のBookmarksとOPDS、そしてEPUB4、10/28のNetworked books and networked readingの話が特に興味深いところです。読む時間をなんとかつくりたい。 
 

■ 10/26(水)

 

Books as Social Objects

Presenter: Henrik Berggren, Readmill
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10 Learnings in a 24symbols Year
Presenter: Justo Hidalgo, 24 Symbols
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Update: Open Annotation
Presenters: Rob Sanderson, LANL, and Herbert Van de Sompel, LANL and Open Annotation Collaboration
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How creating an eBook on BiblioCrunch is easier than baking cupcakes
Presenter: Miral Sattar, Bibliocrunch
Direct to Slides (via Slideshare)

 

■ 10/27(木)

2011 Books in Browsers Conference 1日目 (10/27) in S.F. #bib11 – Togetter 

08:30-09:00. Initio
Introduction and Welcome. Kat Meyer (O’Reilly Media), Peter Brantley (Internet Archive)

09:00-10:00. Morning session 1.

EPUB — out of the box. Bill McCoy (IDPF).
Elegantly On- and Offline. Blaine Cook (Programmer), Maureen Evans (Author).

10:00-10:15. Break

10:15-11:15. Morning session 2.
The Network is Overrated. Eric Hellman (Gluejar).
The Ebook’s Ambit. Joseph Pearson (Inventive Labs).

11:15-11:30. Break

11:30-12:30. Morning session 3.
Books in Browsers, 1994-2004. Michael Jensen (NAS).
The Future Now: The Social Book. Bob Stein (SocialBook).

12:30-13:30. Lunch

13:30-14:30. Afternoon session 1.
Electric Incunabula: progressive interactive book design. Corey Pressman (Exprima Media).
Beautiful Books. Craig Mod (Flipboard).
The Infinite Canvas. Peter Meyers (Author).

14:30-14:45. Break

14:45-15:45. Afternoon session 2: Standards

Bookmarks: reports. Todd Carpenter (NISO), Rob Sanderson (LANL), James Bridle (Booktwo).
OPDS v1.1+. Hadrien Gardeur (Feedbooks).

15:45-16:00. Break

16:00-16:45. Afternoon session 3.

First Draft of the Revolution: discoverable narratives in digital works. Liza Daly (Threepress).
Findings: Preliminary Days. Corey Menscher (Findings).

16:45-17:00. Lagniappe
Libros sin fronteras. Javier Celaya (Dos Doce).

17:00-18:00. Optional Round Tables:
EPUB4: Engineering the networked experience. Bill McCoy (IDPF).

Evening:

17:30-18:30. Reception.
18:30-19:30. Books in Browsers: Ignite.  Brewster Kahle (Internet Archive).

 

■ 10/28(金)

2011 Books in Browsers Conference 2日目 (10/28) in S.F. #bib11 – Togetter 

08:30-09:00. Re-engage
Networked books and networked reading. Kevin Kelly (Wired).

09:00-10:00. Morning session 1.
Honey to Bees. Eli James (Pandamian).
The Beauty of Web-first Workflows. Hugh McGuire (Bookoven).

Sly Mongoose: A Responsive Comic. Pablo Defendini (Open Road Media).

10:00-10:15. Break

10:15-11:15. Morning session 2.
Self Publishing Tools and APIs. Miral Sattar (BiblioCrunch).
It may be a mob, but it’s my mob. Richard Nash (Cursor Books).

(Smart) social reading. Ricky Wong (Mobnotate).

11:15-11:30. Break

11:30-12:30. Morning session 3. Privacy and Accessibility
Digital books: a new chapter for reader privacy. Nicole Ozer (ACLU)
Readers and Accessibility. Mary Lou Jepsen (Pixel Qi)

12:30-13:30. Lunch

13:30-14:30. Afternoon session 1.
Books as Data. James Bridle (Booktwo/STML).
To the end, Lew. Valla Vakili (Smalldemons).
Beyond the Encyclopedia: Non-linear reference works. Gordon Mohr (Infinithree).

14:30-14:45. Break

14:45-15:45. Afternoon session 2.

COMA Voyager. Toshiaki Koike, Daihei Shiohama (Voyager Japan).
Shared Canvas. Rob Sanderson (LANL) and Benjamin Albritton (Stanford Univ.)
Beautiful Art (Books) [epub]. Greg Albers (Hol Art Books).

15:45-16:15. Break

16:15-16:55. Afternoon session 3. Business

Competing in an Unpredictable World. Kassia Krozser (Booksquare).
Personalization in Transmedia Storytelling. Kevin Franco (Enthrill).

17:00-17:30. Finale
The opportunity in Abundance. Brian O’Leary (Magellan Media Partners).

 
 

  ところで、話は変わりますが、2日目に以下の萌え系の書籍に対してやたら反応がよかったというか、非常にウケておりました。国境を超えてもさほど変わらないものもあるんだなと思った次第ですよ。