7月 31

EPUB3で製作された録音図書にも対応したDAISY再生機器PTR3

発売が予定されているDAISY再生機器プレクストークPTR3がEPUB3にも対応しています。これが、EPUB3のMedia Overlaysに対応しており、EPUB3で製作された録音図書(本文部分が音声のみ)に対応しているようです(おそらくは、すでに発売されているプレクストーク PTN3も)。

 以下のエントリを書いたのが2013年6月だから、EPUB3で録音図書を製作できることを私が知ったのもそのあたり。

そのことを知ってから、EPUB3で録音図書が再生できる環境が整備されれば、

  • 特定の機器や再生環境に依存せず、メインストリームなEPUBの環境で録音図書が再生できるようになる(それは、たくさんあるEPUBの閲覧環境を選択できることを意味し、自分にあった閲覧環境を選ぶことができる選択肢ができる
  • 商用のオーディオブックがEPUB3で販売されるようになれば、それはいわゆるDAISY録音図書、あるいはその近似値。図書館や点字図書館が著作権法の権利制限規定で製作するのを待つまでもなく、ユーザーが購入することができるようになる<(商用コンテンツと、図書館製作コンテンツのフォーマット上の境目が曖昧になる)/li>

 ということが実現されるのではないかとわくわくしていました。EPUB3録音図書の閲覧環境が整備されることを今か今かと待ちわびていましたが、その一歩がついに現実に。
 

7月 27

厚生労働省「平成24年度児童養護施設入所児童等調査」より

 厚生労働省は、児童福祉法に基づいて、5年おきに児童養護施設に入所している児童など、社会的に養護されている児童の実態調査を実施しています。最新の調査は平成25年2月1日現在のものです。

 
 上の調査結果を見ていただければよく、また、この調査を一部分だけを取り出して紹介するのも若干はばかられるのですが、社会的に養護されている児童で「障害等あり」の割合も「表6 心身の状況別児童数」としてまとめられています。障害のある児童が多いとは伺っていたのですが、正直に申し上げて、思った以上に多い、というのが、この表を見た最初の感想でした。この調査では、養護されることになった理由や虐待の有無などと養護される経緯や養護前の状況もまとめられていますが、これらと関連して考えてしまいます。

6 児童の心身の状況(里親委託児、養護施設児、情緒障害児、自立施設児、乳児院児、母子施設児、ファミリーホーム児、援助ホーム児)

児童の心身の状況については、里親委託児、養護施設児、情緒障害児、自立施設児、乳児院児及び母子施設児において「障害等あり」の割合が、それぞれ 20.6%(前回 18.0%)、28.5%(前回 23.4%)、72.9%(前回 70.7%)、46.7%(前回 35.4%)、28.2%(前回 32.3%)、17.6%(前回 16.3%)となっており、乳児院児を除き前回調査より増えている。また、ファミリーホーム児及び援助ホーム児の「障害等あり」の割合は、それぞれ 37.9%、37.0%となっている。
「表6 心身の状況別児童数」の表。厚生労働省が公開している同じ表のエクセルファイルへリンクをこの後に掲載しています。

参考 「表6 心身の状況別児童数」のエクセル版

 上の表6というよりも、この調査報告全体を読んで児童の読書環境はどうなっているのだろうかという関心から、児童擁護施設等に対して図書館が実施しているサービス等を探してみたところ、大阪府立中央図書館がおはなし会や読み聞かせを行っている例が見つかった。他の例はまだ見つかっていませんが、どのような例があるでしょうか。