リハ協が平成26年度マルチメディアデイジー教科書アンケートの結果を公開

 日本障害者リハビリテーション協会が行った平成26年度マルチメディアデイジー教科書アンケートの結果が公開されています。

DAISYオンライン配信プロトコル ver2.0が正式版に。

 2015年2月に草案がパブリックレビューされていたDAISY Online Delivery Protocol(DAISYオンライン配信プロトコル)ver2.0が6月9日にDAISY Consortiumの理事会の承認をうけて、正式版になったそうです。

 正式版の仕様そのものはまだ公開されていませんが、以下のドキュメントに新機能がまとめられています。

 様々な機能の拡充がなされているようですが、”Service Discovery”の以下の機能は次項の”Automatic reading system configuration”で紹介されいる機能と組み合わせて、複数のサービスで実装されれば面白いなと思います。マラケシュ条約によって国境をまたいでサービスが理由できるようになれば、重要になってくるかも。

A new Service Discovery list maintained by the Daisy Consortium has been introduced; this list will allow users to “discover” available DODP Services based on their Geolocation or preferred reading language.
This would also allow independent discovery of services by a user, and act as a centralised list of available libraries in an accessible format.

関連エントリ

マラケシュ条約の各国の2015年の対応

 以下の記事で米国、カナダ、欧州の批准に対する状況が紹介されています。ちなみにBenetechは米国のbookshareを運営している会社です。

 さっくりまとめると、2015年中の批准の可能性については、カナダ「ほぼ確実」、米国「あり得る」、欧州各国「なさそう」とのことらしいです。
 カナダについては、批准の法整備のために”Support for Canadians with Print Disabilities Act(プリントディスアビリティのあるカナダ人支援法)”が議会で審議されているところのようです。