Bookshareを利用するためには、 Bookshareにプリントディスアビリティのある者として利用者登録を行う必要があります。登録は米国在住のユーザーに限定しておらず、海外からも登録可能です。以下で公開されているリストをみると、すでに日本でもBookshareの登録ユーザーがいるようです。
登録するためには、以下のエントリで紹介したように、しかるべき専門家にプリントディスアビリティがあることを証明してもらう必要があります。
証明してもらえる専門家が見つかれば、Bookshareが用意している書式(プリントディスアビリティであることを証明する書類)に署名してもらい、それをメールやFAXなどでBookshareに送付すれば、よいそうなので、日本からでも登録は可能ではないかと思います。ただし、証明する書類の送付そのものは比較的容易ですが、証明する専門家がその分、重い責任を負うことになりますのでご注意をください。
ちなみに会費ですが、日本の場合はディスカウントはないので、入会費25ドル、年会費50ドルとなっています。
目次
利用できるコンテンツ数
海外から利用できるコンテンツは、Bookshareが出版社から許諾が得たものに限定され、米国の著作権法の制限規定に基づいてボランティアが製作したコンテンツなどは提供されていません。
一部の国については、国ごとの利用できるコンテンツ数が以下に掲載されています(日本は掲載されていません)。最も多い国で228,000件。Bookshareが提供している全コンテンツ数が約35万点ですので、約2/3になります。
海外のパートナー機関を通じたのプリントディスアビリティの証明、会費の支払い
Bookshareは海外にパートナーとなる機関をもっており、そこを通じてプリントディスアビリティであることの証明や会費の支払いも可能なようです。残念ながら日本にはパートナー機関は存在しません。韓国だと、韓国国立中央図書館がパートナーとして窓口機関になっているので、ちょっと驚いたり。
マラケシュ条約批准への政府に対する働きかけの訴え
上で紹介したとおり、海外ではBookshareが提供するコンテンツ全てを利用できるわけではありません。そこで、Bookshareは、マラケシュ条約が発効し、米国が批准したら、Bookshareの全てのコンテンツを他の批准国に提供できるので、各国のユーザーは各国の政府に批准を働きかけてほしいと訴えています。