障害と開発に関する国連総会ハイレベル会合で成果文書として配布された手話動画とテキストハイライトを同期させたHTML5文書

 9月23日にニューヨークの国連本部で、障害と開発に関する国連総会ハイレベル会合が開催されました。

 この会合の成果文書が、HTML5 with video、マルチメディアDASIY、EPUB3など様々なアクセブルな形式で公開されています。

 
 この中ですごいのはHTML5 with videoでしょうか。手話動画とテキストハイライトが同期されています。

Sign language with text (HTML5 with video)

 マルチメディアDAISYやMedia OverlaysなEPUBの動画版といったものですが、動画とテキストハイライトの同期はDAISYやEPUB3の仕様のではサポートされていません(EPUB3は動画を埋め込むこと自体は可能です)。
 なお、この国連総会の会合は、NHK WORLDでも報道されています。

ウェブサイトのarchivability(収集しやすさ)をチェックできるArchiveReady

 ウェブサイトのarchivability(収集しやすさ)をチェックできるArchiveReadyというサービスが2012年12月公開されたようです。多くのウェブアーカイブプロジェクトでは、クローラーを使用して自動収集しているはずですので、クローラーで技術的に収集できないものがどうしてもでてしまいます。それを判定するためのオンラインサービスのようです。Vangelis Banos氏の個人プロジェクトです。
ArchiveReady - website archivability testing
http://archiveready.com/

 以下の5つの指標からarchivability(収集しやすさ)を採点してくれるようです。ちなみにここにある”Accessibility”は、いわゆるウェブアクセシビリティのアクセシビリティではなく、sitemap.xmlの有無などウェブサイトの個々のリソースがクローラーにとってアクセスしやすいかということを指しているようです。

  • Accessibility
  • Cohesion
  • Metadata
  • Performance
  • Standards Compliance

 オーストリアで行われたIA Webteam ConfluenceにおけるVangelis Banos氏によるArchiveReadyについての発表資料が公開されています。

古地図のデジタルアーカイブにOpen AnnotationなアノテーションをつけるMaphubプロジェクト

 今回は、コーネル大学が行っているMaphubプロジェクトの紹介です。古地図のデジタルアーカイブにOpen Annotationなアノテーションをつける実証実験です。

 米国議会図書館から提供された約6000件のパブリックドメインの地図データを使用したデモが公開されています。ここでは、便宜上”Historic Map”を「古地図」と訳しましたが、1990年代の地図も公開されていたりと結構新しい年代の地図も使用されているようです。

 デモサイトでどのようなことができるのかを紹介する動画が公開されています。

Maphub Demo Screencast from slhck on Vimeo.
 詳しくは上の動画をみていただければと思いますが、
範囲を選択して

コメントをつけたり、タグ付けしたり ←(1)

GeoNamesなどのURIと組み合わせて地理参照(georeference)させる、つまり、地理的な識別子を古地図の画像データに付与したり ←(2)

できるようです。
 Open Annotation Data Modelを利用してどのようにアノテーションが表現されているかは以下のドキュメントで紹介されています。

(1)のコメントの付与やタグ付けのモデルは以下になります。

図  Open Annotation Commentarial Annotation
(2)の地理参照(georeference)のモデルは以下になります。

図 Open Annotation Georeference Annotation (Control Point)
以上、ここに掲載した図や画像はMaphub Open Annotation API Documentationからの転載でした。
 Maphubプロジェクトはフェーズ2を終了したところのようで、実証実験の報告書が公開されています。

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