東京、名古屋、大阪で開催されたウェブアクセシビリティ基盤委員会主催の公的機関Web担当者のためのアクセシビリティセミナー~JIS X 8341-3:2010対応のすすめかた~のスライドが公開されています。障害者差別解消法に必要な対応がまだ具体的ではないのかな・・。
参加できるなら参加したかったところです。個人的にはEPUBがJIS X 8341-3:2010の対象になるか否かについて確認してみたかった(対象になると思いますが)。
東京、名古屋、大阪で開催されたウェブアクセシビリティ基盤委員会主催の公的機関Web担当者のためのアクセシビリティセミナー~JIS X 8341-3:2010対応のすすめかた~のスライドが公開されています。障害者差別解消法に必要な対応がまだ具体的ではないのかな・・。
参加できるなら参加したかったところです。個人的にはEPUBがJIS X 8341-3:2010の対象になるか否かについて確認してみたかった(対象になると思いますが)。
W3CのWeb Accessibility Initiative (WAI)が障害がある人のWeb利用についてまとめた文書(草案)を2012年8月に公開しています。Webの利用に困難を抱えるユーザーの状況をいくつもの事例を交えながら具体的に紹介しています。WCAGのようなガイドラインは便利なもので、それに従っていくだけで、それなりにアクセシブルなコンテンツを作ることはできます。しかし、個々の要件を満たすために作業をしていく中でなぜこれをしなければならないのか、この要件を満たすことで解決できるユーザーの抱える困難がよくわからないと感じる人もいるのではないかと思います。そんなことを思うようになった方におすすめです。
この文書は主に以下の4つで構成されています。
”Diversity of Web Users“は、身体的障害などに加え、以下をWebを利用する上での困難として紹介しています。
克服するべきWeb利用の困難をW3Cが幅広く捉えていることがわかり、大変興味深い文書です。
PDFは固定レイアウトの印象が強いフォーマットですが、テキスト情報を持っていれば、リフロー表示に切り替えることができるPDFリーダーもあります。代表的なものはAdobeが出しているAcrobatシリーズでしょうか。
例えば、内閣府が公開している『平成24年版障害者白書』のPDF版をAcrobat Readerで開いてみます。
『平成24年版障害者白書』
http://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h24hakusho/zenbun/pdf/index.html
とくに設定をせずにPDFを開くと、レイアウトが固定された状態で表示されます。
固定レイアウトですので、ウィンドの大きさを変更すれば、レイアウトを保持しつつ、文字も縮小されます。
これをリフロー表示します。
Mac版Acrobat Reader XI であれば、「表示」>「ズーム」>「折り返し」で「折り返し」を選択してください。
「折り返し」を選択すると、表示がリフロー型に変更されます。
ウィンドウのサイズを変更しても、フォントのサイズを維持したまま、テキストはウィンドウの幅に合わせて改行されます。
フォントを拡大してもこの通りウィンドウの幅に合わせて改行されます。
Acrobat Readerのリフロー型への切り替え機能は、内部的には一時的にタグを付与することで実現されているそうです。プログラムが判別して機械的にタグを付与しますので、文章や図が正しい順序で表示されるとは限りませんが、あらかじめ作成者がタグをPDFにふっている場合(つまり、タグ付きPDFの場合)、作成者が意図とした通りの正しい順序でリフロー表示されます。
リフロー表示機能を実装しているPDFリーダーはあまり多くないようですが、願わくばモバイル端末用のPDFリーダーではぜひ実装していただきたいものです。あと、6インチサイズの電子書籍端末とか(ブツブツブツ・・・・