20言語のPDF、EPUB、DASIY等を読み上げ可能なiOSアプリ、Voice Dream Reader

 PDFやEPUB、DASIYなどの読み上げに対応している多言語読み上げソフト、iOSアプリのVoice Dream Readerです。

Voice Dream Reader – Text to Speech

Voice Dream
http://www.voicedream.com/
もしかしてすごいアプリでは。

言語/音声

 日本語を含む20言語のコンテンツについて計78音声(日本語は3音声)による読み上げが可能。
 ※各種音声はアドオンとして購入

対応ファイル形式
  • PDF
  • EPUB(EPUB3も一応対応)
  • DAISY
  • Plain Text、
  • Rich Text Format (RTF)
  • Microsoft Word
  • Microsoft PowerPoint
  • Apple Pages
  • Apple Keynote
  • HTML
アクセシビリティ対応
  • 細かな再生制御機能
  • 読み上げ箇所及びそのセンテンスをそれぞれ異なる色でハイライト表示
  • ディスレクシアフレンドリーなオープンソースフォントOpenDyslexiaも利用可能
  • フォントの拡大縮小
  • フォント、背景色、ハイライトの色の変更
  • など

その他
  • 読み上げ辞書の作成
  • Dropbox、Google Drive、Evernote、Instapaperとの連携

 EPUBに対応したDAISYリーダーについては以下のようなエントリを書いたことがありましたが、これを書いた時点では完全に見落としていました。ありゃりゃりゃ・・・

関連エントリ

EPUB 3とDAISY 4の関係
DAISYからEPUB 3に変換する
DAISY再生ソフト・機器のEPUB対応

Open Annotationを利用したWebのアノテーションサービスHypothes.is

 Open Annotation Data Modelを活用したWebのアノテーションサービスHypothes.isがアルファ版を公開しています。

http://hypothes.is/

Open Annotationはアノテーション、つまり、注記の付与のオープンな標準技術で、現在も熱い議論が交わされ、様々な面白い実証実験が行われています。

  ハイライトした箇所や付与したコメントを共有したり、それらをTwitterやfacebookに流すソーシャルリーディングサービスを各電子書籍プラットフォームが提供していますが、 Hypothes.isはそのWeb版です。
※2013/08/01追記
 Hypothes.isを紹介するアニメーション動画が公開されました。Open AnnotationとHypothes.isが意図するところがわかりやすく紹介されています。

 Webにはソーシャルブックマークというものが古くからありますが、現在のソーシャルブックマークでは、基本、ページ単位でしかブックマークすることしかできません。Hypothes.isはページ内の任意の場所にセンテンス、単語レベルでアノテーションを付与し、それを共有することができます。また、従来のアノテーション共有サービスはその共有範囲が各プラットフォーム内のコンテンツとユーザーに限られてしまうものがほとんどですが、Open Annotationの仕様を採用することで、Open Annotationを採用するプラットフォーム間とのアノテーションの相互運用が可能になります。
 上でHypothes.isを便宜上「Web版アノテーションサービス」と紹介しましたが、HTMLだけではなく、PDF, 動画、音声、電子書籍など様々なフォーマットへの対応、つまり、クロスフォーマット対応を志向しています。すでにアルファ版を試すことができます。現時点では、HTMLとPDF※1に対応しているHTMLのみしか対応していないようです。

※1 2013/06/06追記
 PDFについては、pdf.jsを有効にしたFirefoxのみの対応です。
 Wikipediaの”Hypothes.is”のページにアノテーションを付与してみました。Hypothes.isのアカウントを取得してログインすると、他の人でも以下のコメントを見ることができます。
スクリーンショット 2013-06-01 15.24.02
 アノテーションには固定URLが与えられ、以下のように、アノテーションごとに固有のページが生成されます。
<img src=”https://code.kzakza.com/wp-content/uploads/2013/06/6cbef6e8988b3d1dcfe3e6233c3c1ff8-300×141.png” alt=”Wikipediaの”Hypothes.isにふったアノテーションの固定ページ。アノテーションを振った部分とふったアノテーションが掲載されている” width=”300″ height=”141″ class=”alignnone size-medium wp-image-5565″ />
Hypothes.is – Wikipedia, the free encyclopedia | en.wikipedia.org

 上のページにリンクをする形で、他の文書からセンテンスを引用する際にこういう形で本文にリンクを貼ることができるようになります。

The plan is that the comments will be stored in the Internet Archive.


 アルファ版では、まだ対応していませんが、Youtubeのように他のページへの埋め込みも対応する予定だそうです。オリジナルのページに変更があった場合には、もしかすると埋め込んだページにもリンクが反映されるようになるかもしれません。ザナドゥの夢が今になってようやく現実に・・・。
 フラグメント識別子がオリジナルのページに付与されない限り、従来はページ単位でリンクを貼ることしかできませんが、
webling
 ページ内の任意の箇所、それも点ではなく、エリアを指定してリンクを貼れるようになったり、
ling
 引用として埋め込むことができるようになると素敵ですね。
名称未設定
 ちなみに、Hypothes.isで付与されたアノテーションはInternet Archiveで保存されるそうです。Hypothes.isはWebにアノテーションという別のレイヤーを加えるようなイメージですが、Internet Archiveはそのもう1つのレイヤーも保存したいと思っているようで、おもしろいですね。
 

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