12月 24

DAISY Planet 2014年12月号紹介

11月号に引き続き、DAISYコンソーシアムのウェブマガジンDAISY Planet Newsletters | DAISY Consortiumの2014年12月号を概要だけですが、紹介します。いつまで続くか…。

DAISY CEO Designate Appointed: Introducing Richard Orme

 Richard Orme氏がDAISY ConsortiumのCEO(最高経営責任者, chief executive officer)に任命されたことを紹介する記事。CEOのことをよくわかっていないのですが、PresidentのStephen King氏とは異なるんですね、とWikipediaのCEOの項を読んでもよく分からなかったりと・・・・。
 
 Richard Orme氏の経歴も紹介されています。一言で言えば、技術畑の人で、Royal National Institute of Blind People (RNIB)でアクセシブルな新聞サービスを開発したり、Dolphin Computer Access LtdでInnovation Directorを務めたり、発展途上国の視覚障害のある若者に教育環境の改善を目的するICEVI (International Council for the Education of Visually Impaired People)では、アクセシブル技術で途上国の若者の教育や社会参加を改善するプロジェクトでリーダーシップととっていたようです。また、Dolphin Computer Access Ltdなどで ディスレクシアなどの障害学生支援としてBookshareの英国内の大学での導入を支援したりもしていたようです。

 Richard Orme氏のウェブサイトにもこれまでの活動が掲載されています。

Accessible Books Consortium: Capacity Building Projects Galvanize Local Partnerships

 WIPOのマラケシュ条約で中心的な役割を果たすAccessible Books Consortiumは、”born accessible”な出版物の普及促進を目的とするInclusive Publishing、アクセシブルなコンテンツの共有・交換の促進を目的とするTIGAR Service、DAISYを利用できるICTスキルを持っていないプリントディスアビリティが発展途上国には多いため、そのICTスキル向上を目的とするCapacity Buildingの3つのプロジェクトを遂行しています。今回のこの記事では、そのうちのCapacity Buildingの一環としてバングラディッシュとスリランカでの活動を紹介しています。

バングラディッシュ

 現地のNGO法人Young Power in Social Action (YPSA)と共同でアクセシブルな本の製作/変換を目的とするプロジェクトをABCは行っています。2014年11月に終了した1フェーズでは90のアクセシブルな本を製作したそうです。政府や商業出版社を対象としたインクルーシブ出版に関するワークショップも開催しています。このワークショップについては、DAISY Planet 2014年9月号でも紹介されています。

スリランカ

ABCは、現地のNGO法人DAISY Lankaと了解覚書(Memorandum of Understanding)を交わして1000のアクセシブルな教材の製作を1年かけて行うプロジェクトを2014年8月から開始しています。スリランカの商業出版社3社とは、そのための電子ファイルの提供を合意しているそうです。

 なお、Accessible Books Consortiumについては、一度このブログでも紹介したことがありますので、こちらをご参照ください。

Availability above all!

Swedish DAISY Consortium Annual Conferenceがストックホルムで11月13日から14日に開催されました。この記事はその会議の概要を紹介しています。

 会議の資料と動画が公開されています(スウェーデン語ですが・・)

Obi & Tobi: New Releases Deliver Advance & Requested Features

 Obiがver.3.6にアップデートし、Tobiのver.2.4.3のテスト版が公開されたとのこと。Obiは音声DAISY、TobiはマルチメディアDAISYの製作を主とするDAISYコンソーシアムのOSSで、どちらもEPUB3の出力もサポートしています。Obiは今回のアップデートで出力する際の音声ファイルのフォーマットが増えたそうです。その他にも改良点がいくつか。Tobi 2.4.3では、構造化の機能が強化されているようです。
 今回のアップデートの詳細はこの記事(原文)か、それぞれのリリースノートをご覧ください。

DAISY Information Resources & Support Summary

DAISYコンソーシアムは情報提供のためのチャンネルをいろいろと持っていますが、それを紹介する記事です。それで終わってしまう記事ではあるのですが、せっかくなのでリンクだけも掲載しておきます。

12月 24

IFLA年次大会における 特別なニーズのある人々に対する図書館サービス分科会(LSN)によるオープンセッション報告

 8月にフランスのリヨンで行われた国際図書館連盟(IFLA)・世界図書館情報会議(WLIC)の年次大会でIFLAのLibrary Services to People with Special Needs Section(LSN)が開催した2つのオープンセッションの報告が障害保健福祉研究情報システム(DINF)に掲載されています。発表者のスライドも日本語訳されている。素晴らしい!

 また、日本障害者リハビリテーション協会の野村美佐子氏によるLSNの動きを中心としたIFLA年次大会の報告もDINFに掲載されています。

オープンセッションと大会のウェブサイトは以下。

12月 24

アクセシブルな出版物の制作 出版社のためのベストプラクティスガイドライン (Accessible Books Consortium)

世界知的所有権機関(WIPO)のマラケシュ条約で中心的な役割を果たすAccessible Books Consortium(ABC)は、”born accessible”な出版物の普及促進を目的とするInclusive Publishing、アクセシブルなコンテンツの共有・交換の促進を目的とするTIGAR Service、DAISYを利用できるICTスキルを持っていないプリントディスアビリティが発展途上国には多いため、そのICTスキル向上を目的とするCapacity Buildingの3つのプロジェクトを遂行しています。この3つのプロジェクトの中のInclusive Publishingの中で、「アクセシブルな出版物の制作 出版社のためのベストプラクティスガイドライン」(Accessible Publishing Best Practice Guidelines for Publishers)というものを公開しています。

これは、WIPOの出資によってEDItEURのSarah Hilderley氏が作成したもので、これまではEDItEURのウェブサイトで公開されていたのですが、2014年6月にABCが発足したタイミングでABCのウェブサイトに移ったみたいです。ちなみにこのガイドラインは日本障害者リハビリテーション協会が日本語に翻訳して公開しています。

 なお、Accessible Books Consortiumについては、一度このブログでも紹介したことがありますので、こちらをご参照ください。

12月 24

全ての人のために出版物をアクセシブルにするには?(DAISYpediaの記事紹介)

 DAISYコンソーシアムがDAISY規格に関する情報発信を体系的に行うために設置しているDAISYpedia で「全ての人のために出版物をアクセシブルにするには?」(Making publications accessible for all)というエントリが掲載され、出版物をアクセシブルにする条件や方法等を紹介しています。

 全ての人にとってアクセシブルな出版物の条件として以下を挙げています。

  • Compatibility with screen readers and text to speech (TTS)
    スクリーンリーダー及び音声合成に対応していること
  • Reflowability in order to fit all screen sizes
    全てのスクリーンサイズに対応できるようリフローであること
  • Rich navigability
    章節単位、ページ単位、センテンス単位など様々なレベルでのフォーカスの移動が可能なほか、注やサイドバーなどのスキップが可能であるなど、豊富なナビゲーションを用意していること
  • Support for multiple input methods
    キーボード、マウス、タッチ入力など多様な入力方法に対応していること
  • Accessible images: 画像についてキャプションやテキストによる説明が用意されているなど、画像がアクセブルであること。ビデオについても字幕かテキストのスクリプトが用意されているべきである
  • Multi-platform support
    PC、携帯、タブレット、点字ディスプレイなど様々な端末に対応していること

 

12月 23

「視覚障害児童生徒のための『音訳教材』製作マニュアル」(日本ライトハウス)

 日本ライトハウスが文部科学省の「平成25年度民間組織・支援技術を活用した特別支援教育研究事業障害のある児童生徒のための教材普及推進事業)」を受託する形で「視覚障害児童生徒のための『音訳教材』製作マニュアル」を作成し、平成26年3月に公開しています。視覚障害児童生徒のために教科書等を音訳しDAISY編集するためのマニュアルです。

 日本ライトハウスは平成26年度には、文部科学省の事業(音声教材の効率的な提供方法等に関する調査研究事業)を受託する形で、「音訳教材データベース」を構築しているようです。以下は、「ワンブック」2014年11月号(に掲載されているイメージ図です。

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from 「ワンブック」2014年11月号(PDF)p4

 「ワンブック」2014年11月号のp3-p4に事業の紹介が掲載されています。

12月 14

アクセシブルな電子書籍をテーマとしたIFLA LPD サテライト会議の発表資料とアブストラクトが公開されている

2014年8月に開催されたIFLA World Library and Information Congress 2014にあわせて開催された、IFLA LPD(Libraries Serving Persons with Print Disabilities Section)主催のサテライト会議のアブストラクトと発表資料が公開されています。サテライト会議のテーマは”eBooks for everyone! An opportunity for more inclusive libraries”ということで、アクセシブルな電子書籍、マラケシュ条約に関係する発表が多いようです。

12月 08

障害者差別解消法の三本柱-障害を理由とする不当な差別的取扱いの禁止、環境整備、合理的配慮の提供-

この記事はWeb Accessibility Advent Calendar 2014 – Adventarの8日目のエントリです。おそらく他の方のエントリとだいぶ趣きが異なることになりそうですが、アクセシビリティに深く関係があり、社会に大きな影響を与えることになる法律「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」を取り上げます。

 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」は、障害者の権利の保障と実質的平等を確保することを目的として具体的な措置や義務を定めた法律です。2013年6月に公布され、2016年4月に施行される予定です。

 障害者差別解消法が障害者の権利の保障と実質的平等を確保するための大きな柱が以下の3つです。

  • 障害を理由とする不当な差別的取扱いの禁止(第七条第一項、第八条第一項)
  • 環境の整備(事前的改善措置)(第五条)
  • 合理的配慮の提供(第七条第二項、第八条第二項)

 それぞれの詳細は、下で説明しますが、簡単に申せば、障害を理由とする不当な差別的取扱いの禁止は、障害を理由にサービスや機会の提供を拒否したりしてはならないということで、これは大原則です。そして、環境の整備ですが、これは施設のバリアフリー化、ウェブサイトをアクセシビリティに配慮してつくるなどして、根本から可能な限り障壁をなくし、障害者も利用しやすい環境を整備しましょうということです。そして、この2つでも足りないところを、個別具体的に細やか配慮(合理的配慮)を提供することで補うということになります。図で表すと以下のような三層構造になるでしょうか。

三層構造の図である。一番下の層が「不当な差別的取扱いの禁止」、次の層が「環境の整備(事前的改善措置)」、そして、一番上の層が「合理的配慮」。「合理的配慮」については、ケースAからケースDまで異なる高さで表されており、ケースBについては、高さが0、つまり、「合理的配慮」がない。

 合理的配慮については、「障害を理由とする不当な差別的取扱いの禁止」と「環境の整備(事前的改善措置)」で足りないところを、個別具体的に合理的配慮の提供で補うということで、それを表すためにケースAからDを異なる高さで示しています。パターンBの場合は、その障害者にとって「障害を理由とする不当な差別的取り扱いの禁止」と「環境の整備(事前的改善措置)」で足りているため、障害者が除去を求める障壁もなく、特別な合理的配布の提供が特に必要ないパターンです。きちんと環境が整備され、障害者が配慮の提供を求める必要がないケースBが理想のケースと言えます。しかし、障害の状況や場面、状況によって、求められる配慮も異なりますので、全ての障害者の要望に応える環境を整備することは現実的は難しいと思われます。個別具体的に細やかな配慮を提供する必要があります。

 障害者差別解消法では、行政機関等(国の行政機関、独立行政法人等、地方公共団体など)と民間事業者(商業その他の事業を行う者。目的の営利・非営利、個人・法人の別を問いません)に対してそれぞれ以下のように義務づけられています。

国の行政機関等 地方公共団体 民間事業者
障害を理由とする不当な差別的取扱いの禁止 義務 義務 義務
環境の整備(事前的改善措置) 努力義務 努力義務 努力義務
合理的配慮の提供 義務 義務 努力義務

障害を理由とする不当な差別的取扱いの禁止

 第七条第一項(国の行政機関等、地方自治体)、第八条第一項(民間事業者)で、「障害を理由として障害者でない者と不当な差別的取扱いをすることにより、障害者の権利利益を侵害してはならない」と民間事業者も含めて義務として規定されています。

 つまり、正当な理由なく、障害を理由としてサービスや機会の提供を拒否したり、何かしらの制約をつけてはならないということです。ここで気をつけて欲しいのは、障害者の実質的な平等を確保するための特別な対応は、不当な差別には当たらないということです。つまり、後で述べる合理的配慮の提供は差別ではありませんし、無論、逆差別でもありません。また、合理的な配慮を提供するために、プライバシーに配慮しつつ、障害の状況を障害者に確認することも、不当な差別ではありません。

環境の整備(事前的改善措置)

 これは、後で述べる合理的な配慮がなるべく必要にならないように、不特定多数の障害者を対象に障害者が利用しやすい環境をあらかじめ整備しておけということです。施設におけるバリアフリー化や情報の取得・利用・発信におけるアクセシビリティ向上などの他、職員に対する研修などソフト面の対応も含まれています。一朝一夕にできることでなく、また、技術の進展によって状況も変わりうることから、努力義務とされているようです。しかし、合理的配慮を必要とする場面が多数存在しうる場合は、その都度、合理的配慮を提供して対応するのではなく、環境を改善して、根本から解決していくことが重要です。

合理的配慮の提供

 「合理的配慮」は、障害者から社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合に、過度の負担が生じない範囲内でそれに応える個別具体的な対応です。一言で言えば、障害者の社会的障壁除去の求めに対して「運用で対応できる対応」もしくは「現場でできる対応」を行うということになるでしょうか。

 例として、障害者差別解消法に基づく基本方針(原案)には以下が挙げられています。

・車椅子利用者のために段差に携帯スロープを渡す、高い所に陳列された商品を取って渡すなどの物理的環境への配慮
・筆談、読み上げ、手話などによるコミュニケーション、分かりやすい表現を使って説明をするなどの意思疎通の配慮
・障害の特性に応じた休憩時間の調整などのルール・慣行の柔軟な変更

 
 障害者の求めに応じて、どこまで行うべきかということが頭を悩ませるところではないかと思います。しかし、配慮を提供する側の状況と、配慮を求める障害者の障害の状況によって異なりますので、個別具体的に判断するしかありません。過度の負担にあたると判断される場合は、その理由を障害者に説明し、代わりにどのような対応が可能であるかということを障害者と相談しながら考えていかなければなりません。

 公平・公正の観点から一律のサービスを提供していたところには、これまでと異なる対応が求められることになりますので、戸惑うところもあるかもしれませんが、障害者のことを第一に考え、柔軟に細やかな配慮を提供していくことが必要ではないかと思います。

 また、「合理的配慮の提供」が義務付けられているところに特に念を押しておきたいのは、「合理的配慮」=「運用で対応できる対応」ということで、運用で対応できる範囲で限定的に対応すればよいということでは当然ありません。運用で対応できない範囲は根本的な解決が必要ということですから、環境の整備(事前的改善措置)によって中長期的にでも根本的に解決していくことが求められます。環境の整備(事前的改善措置)は努力義務ではありますが、環境の整備(事前的改善措置)と合理的配慮の提供はセットで考えるべきでしょう。

 以上、長々と書いてしまいましたが、今回は、上の三本柱を中心に障害者差別解消法を紹介させていただきました。障害者差別解消法では、この三本柱の実効性を担保するために、国の行政機関や地方自治体に様々な措置を義務づけていますが、それについては、また別の機会に紹介したいと思います。

 障害者差別解消法に興味がある方は、以下の内閣府のサイトに掲載されている説明資料がお勧めです。ここで触れた基本方針案でもわかりやすい説明がなされています。

また、障害者差別解消法を扱った書籍も刊行されています。条項ごとの詳細解説や障害者差別解消法成立の経緯が掲載されています。
概説障害者差別解消法の表紙の画像
概説 障害者差別解消法(障害者差別解消法解説編集委員会著)

関連エントリ

12月 01

DAISY Planet 2014年11月号紹介

DAISYコンソーシムは、月刊のDAISY Planetというウェブマガジンを刊行しています。海外のアクセシビリティに関するイベントや動向を追うのであれば、これを読むがよいと思います。

 といいつつ、私もきちんと毎号読んでいるわけでもないのですが、少し勉強する気になったので、気が向いた時にこのブログでDAISY Planet を紹介していきたいと思います。「感想」業界には、ささくれというブログがCA-E感想を隔週で更新するというすごいことをやっているのですが、ここまで自信もあまりないので、もう少しだらけた感じで簡単にこんなこと書いてあったと紹介することにしたいと思います。

 というわけで、最新号の2014年11月号の紹介をします。実は11月号、イベント紹介ばかりでさほど面白くはなかったですね・・・。

Techshare Middle East 2014: A Successful First

 11月4日から11月5日の2日間、カタールのドーハで行われた支援技術とアクセシビリティをテーマにした会議 Techshare Middle Eastの紹介記事。Techshare Middle EastはQatar Assistive Technology Center (Mada)主催、DAISY Consortiumとボーダフォンの後援という形で行われたそうで、アラビア語圏で支援技術とアクセシビリティをテーマにした国際会議が開催されたことにこの会議の意義があったようです。

From Exclusion to Empowerment: Role of ICT for Persons with Disabilities: UNESCO Conference

 10月24から26日の3日間、インドのニューデリーで行われたUNESCOの国際会議”From Exclusion to Empowerment: Role of ICT for Persons with Disabilities”の紹介記事。3日間行われたこの会議をこの字数でまとめるのもなかかな苦労したのではないかというのが最初読んだ時の感想でしたが、全体的テーマとして、教育や情報アクセシビリティの南北格差の解消が縦軸になっているのかになっているようです。
 
 マラケシュ条約の最初の批准国となったインドだけに、TIGARプロジェクトAccessible Books Consortiumの動向に関心が集まっている印象を記事を読んで受けました。

 あと、日本から発表者として記事では、日本大学教授の山口 雄仁氏の発表の紹介されていました。

DAISY Delivers at Techshare Middle East

 上で紹介したTechshare Middle EastにあわせてDAISYコンソーシアムの理事会が初めて中東で開催されたよという記事ですが、記事そのものは、Techshare Middle Eastでは、DAISYコンソーシアム関係者がたくさん発表したよという内容になっていたり。Techshare Middle Eastの発表資料一覧は公式サイトで公開されていますが、DAISYコンソーシアム関係者のスライドの一覧が抜き出されてこの記事に掲載されていたので、以下にそれらを参考までに転載。興味深い発表が多いですが、Pedro Millet氏のクラウドでDAISYを製作するシステムDORINA DAISY PLATFORMは面白そうですね。PDFのインポートもできるようにしたいとか。あと、韓国国立中央図書館もDAISYコンソーシアムのメンバーで、中東で発表とかしていたりするのかー。

In France Productivity Improves with Obi

 フランスのAssociation Valentin Haüy (AVH)がDAISYコンソーシマムのOSSであるObiのフランス語へのローカライズを行っているという記事です。ちなみにObiはおもに音声DAISYの製作に力点が置かれたアプリケーションで、最近公開されたver3.5でaudio onlyのEPUB3の製作にも対応しています。

Center on Technology and Disability: Assistive and Instructional Technology Supporting Learners with Disabilities

 11月に米国のCTD(Center on Technology and Disability)がオンラインサービスの提供を開始したという記事ですか?CTDという組織を不勉強ながら、初めて知りましたが、障害者の家族や支援者・団体をICT技術やその単お支援技術の情報提供等で支援する団体だそうです。LibraryCTD CaféLearning Centerで構成されて、登録すれば様々なサービスが受けられるとのこと。

11月 09

シンポジウム「図書館におけるディスレクシアの人への支援」(11月8日 新宿区)に参加しました。

11月8日(土曜日)に行われたリハビリテーション協会が主催するシンポジウム「「図書館におけるディスレクシアの人への支援」」に参加してきました。
 
 シンポジウムの内容は、Twitterで実況したものを以下にまとめましたので、こちらをご覧ください。

 
 なお、実況はあくまで私の主観によるものであり、講演者の意図とした内容と異なる場合があります。ご注意ください。また、講演についていくために速度優先で投稿していったので、普段から多い誤字脱字がさらに多くなってしまいました。大変申し訳ございません。

 日本では、ディスレクシアを診断できる医療機関がかなり少ないのが現状ですが、著作権法第37条及びそのガイドラインで、図書館職員がその利用者がディレクシアだと判断すれば、著作権法第37条に基づいて製作されたDAISYなどのその利用者にとって使いやすい資料を医師の判断を待たずに提供することができます。抱える困難を軽減できる手段や方法を図書館が持っているにも関わらず、図書館がもっとも救えていない層がディスレクシアの方々なのかもしれない。図書館職員がディスレクシアに対する理解を深め、自信をもって判断できるようになることが重要だろうと今回のシンポジウムと、先週の図書館大会、先々週の全視情協徳島大会に参加して思いました。

 あと、このシンポジウムで河村宏さんが「アクセシブルな電子書籍」について以下のように少し触れられていましたが、全く同感です。

 図書館は、「アクセシブルな電子書籍」を企業が出してくれることをただ期待するのではなくて、図書館が求める「アクセシブルな電子書籍」が何かを明示する必要があると思います。「アクセシブルな電子書籍」と一言で言っても、図書館が考える「アクセシブルな電子書籍」と企業側が考えるそれが同じとは限りません(というより、まず同じではない)。図書館側が求める「アクセシブルな電子書籍」の要件を整理して、まずは認識に齟齬が生じさせないことが重要です。

 少なくとも以下ぐらいは要件を整理し、優先順位を示したガイドラインを提示するべきではないかと思います。

  • 出版社と電子書籍プラットフォームに対しては、図書館が求める「アクセシブルな電子書籍」とは何か。
  • 電子書籍プラットフォームに対しては、図書館が求める「アクセシブルな電子書籍」の提供方法とは何か。
  • ビューワー開発者に対しては、図書館が求める「アクセシブルな電子書籍」の閲覧環境とは何か。

 図書館が求める「合理的配慮」を優先順位をつけたガイドラインという形で明示しておけば、企業も全ての要件を一気に満たすことは難しくても、「合理的配慮」の範囲内で少しずつ実装してくれるかもしれない。
 障害のある利用者に対して直接接サービスを提供する図書館は、障害者のニーズをくみ上げて出版社やベンダーに「アクセシブルな電子書籍」とは何かを伝えることができるし、その役割を果たすことでアクセシブルな電子書籍の普及に貢献することができる。

以上、「図書館」を中心に述べてきましたが、視覚障害者情報提供施設(いわゆる、点字図書館)に置き換えても同じことが言えるはず。図書館と点字図書館が連携して取り組めればよいですね。

10月 20

「DAISYオンライン配信プロトコル(DAISY Online Delivery Protocol)仕様(2010年5月29日付)」の日本語訳を公開します。

DAISY ConsortiumのDAISYオンライン配信プロトコル(DAISY Online Delivery Protocol)の仕様を日本語に翻訳してみましたので、公開します。

 この日本語訳は、私自身がDAISYオンライン配信プロトコルを理解するために個人的に訳したものであり、当然ですが、DAISY Consortiumの公式な日本語訳ではありません。また、翻訳の正確性、その内容について一切保証をするものではありません。ご注意ください。

 DAISYオンライン配信プロトコルについては、以下の記事をご参照ください。

関連エントリ