Open Annotation Data Model(2013年2月8日付コミュニティドラフト)の日本語訳を公開します。

 W3C の Open Annotation Community Groupによる”Open Annotation Data Model (W3C Community Draft, 08 February 2013)“を日本語に翻訳しましたので公開します。

 この日本語訳は、あくまで私がOpen Annotation Data Modelを理解するために個人的に日本語に翻訳したものであり、W3Cの公式な日本語訳ではありません。また、翻訳の正確性、その内容について一切保証をするものではありません。ご注意ください。
 アノテーション(Annotation)は、英和辞典の多くで「注釈、注記、注解」と訳されていますが、Open Annotationにおけるアノテーションでは付加的な情報を付与することであり、コメントの付与、ハイライト、タグ付け、ブックマーキングなど広い意味で用いられています。Open Annotation Data Modelはそのアノテーション(Annotation)をRDFで表現するデータモデルの仕様です。詳しくは以下のエントリをご覧ください。

 仕様の翻訳は、”Open Publication Distribution System (OPDS) “のver.1.0ver1.1以来でしたが、今回は文量もさることながら、RDFに対する理解が足りないために、結構時間がかかりました・・・。文意をあまり理解できずに力技で訳した箇所もありますので、ご注意を・・・・。

Open Annotationに関するエントリ

オライリー提唱の執筆・制作用フォーマットHTMLBook仕様案の日本語訳

公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)XMLパブリッシング研究会が米国の出版社O’Reilly Mediaが提唱するHTMLBookフォーマットの仕様案及びHTMLBookの紹介ページの日本語訳を公開しています。
 HTMLBookはオープンで、XHTML5ベースでプリントとデジタル双方の本を執筆・制作するためのフォーマットです。XHTML5(HTML5)のサブセットでセマンティクスにEPUBの語彙(EPUB 3 Structural Semantics Vocabulary)を使用しています。

 PDF、EPUB、mobi(Kindle形式)、DAISYなどの電子書籍フォーマットをマルチに提供するO’Reilly Mediaですが、そのO’Reilly Mediaがgitでバージョン管理する出版プラットフォームAtlas(ベータ版)を立ち上げています。そのメインの制作用フォーマット(マルチフォーマット対応のためのソースファイル)にHTMLBookを据えようとしているようです。

 HTMLBookの仕様はまだドラフトの段階であり、HTMLBookの仕様案そのものがAsciiDoc形式で公開されているように、AtlasではまだAsciiDocがメインに使われているように思われます。なお、AsciiDoc形式の他にMarkdownDocBook XMLでの入稿も可とのことです(→参考)。
 HTMLBook、DocBook、AsciiDocの関係については、CAS-UBブログが以下のエントリで解説をしています。

 O’Reilly Mediaのマルチフォーマット対応については以下をご参照ください。

3月2日のみんなのデジタル教科書教育研究会 Open Meeting 09 Saitama 「DAISY / EPUBで実現するアクセシブルなデジタル教科書」配付資料

3月2日(日)に埼玉でみんなのデジタル教科書教育研究会 Open Meeting 09 Saitamaが、「DAISY / EPUBで実現するアクセシブルなデジタル教科書」というテーマで開催されました。その配布資料が以下で公開されています。

Open Meeting 09 Saitamaのプログラムは以下の通りです。
1. 開会(13:30~13:40)
2.(13:40~14:10)
  DAISY / EPUBをめぐる内外の最新情報
  NPO法人支援技術開発機構(ATDO) 濱田 麻邑 氏
  http://www.normanet.ne.jp/~atdo/
3.(14:10~14:40)
  マルチメディアDAISYの自動制作・利用システム
  シナノケンシ 西澤 達夫 氏
  http://www.shinanokenshi.com/japanese/products/plextalk.php
4.(14:40~15:10)
  スマホ・タブレット用DAISYプレイヤーアプリ「ボイス オブ デイジー」
  サイパック 工藤 智行 氏
  http://www.cypac.co.jp/home.html
休憩(10分間・質問用紙回収)
5.(15:20~16:30)
  冒頭10分間追加情報の提供(事務局)
  登壇者と参加者全員による意見交換(質疑応答含む)
  「DAISY / EPUBで実現するアクセシブルなデジタル教科書」
6. 閉会(16:30~16:40)
 どれも気になるテーマだったので、日帰りでも参加できないかと思ったのですが、当日は京都を離れてより西方にいたので、難しかったのでしたorz。総務省の助成をうけて開発されているシナノケンシのEPUB3生成ソフト・再生ソフトのお話は、シナノケンシのウェブサイト上にもなかなか出てこないので、個人的に特に気になっていたところです。